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2023.02.13

髙田 満彦教授の最終講義を開催【社会学部】

社会学部社会学科の髙田 満彦教授が2023年3月末日をもって、退職されることに伴い、2023年2月13日(月)に髙田先生の最終講義が行われました。

髙田先生は、2017年4月より、本学に着任され、社会学部の専攻科目だけでなく、教職課程科目を含む多くの科目をご担当いただきました。
最終講義には、社会学部生だけでなく、教職課程を受講する他学部の学生や現在教員として活躍している卒業生、髙田先生と深い関係の教職員など、約130名の方が聴講に訪れました。

「輝け若者 ひるむな!挑め!」と題された最終講義は、髙田先生の半生を振り返る形で行われ、教職を目指す学生や自分の将来に悩む学生に向けて、メッセージが送られました。




【髙田先生の半生を振り返る】
小学校~中学校時代は進学校に通うも、周囲の雰囲気にのまれ、勉強に身が入らず、大学に不本意入学。
そんな大学を1回生の第1学期で退学し、再受験後、慶応義塾大学に入学するも就職に失敗し絶望。
卒業後、他大学の通信教育課程を経て小学校教員採用試験に合格するも、中学校教諭での採用となる。
不本意な形での進学や就職を経るも、いつも謙虚な気持ちを忘れず働き、教職を天職と感じはじめ、その後30年以上教員生活を送る。
退職後、京都大学大学院へと進学し、35歳年下の先輩に囲まれ、社会学を学ぶ。
その後、龍谷大学の教員として再び教壇に立ち、本日の最終講義を迎える。




特殊な経歴を持つ髙田先生だからこそ、語ることができる講義内容でした。
先生は最後に、「専門性を磨くこと」「人を大事にすること」「飽くなき探求心を持つこと」「感謝を忘れないこと」を聴講者に伝え、福沢諭吉のことばで講義を締めくくりました。

「進まざる者は必ず退き、退かざる者は必ず進む(世間の物事は、進歩しないものはそのまますたれていき、進む努力を続けるものは必ず前進するものである)」(福澤諭吉「学問のすゝめ」)

髙田先生は、今後、本学社会学部の高大連携フェローならびに「エイブラハム林間学校」の学校長として活躍される予定です。

長きに亘り、お世話になりました。ありがとうございました。




【髙田先生より最終講義の感想】
大きな仕事をやり終えてほっとしています。
想像していたよりもはるかに多くの人たちに来ていただき恐縮です。
自分の失敗談、恥ずかしい経験を大放出しましたが、これによって逆に若い人たちを勇気づけられたのでしたらとてもうれしく思います。

【龍谷大学の学生へのメッセージ】
昨日の最終講義をお聴きになったように、髙田の中で「忘れられない龍大生との出会い」があります。
龍大生は飾ることなく「素顔のままで=そのままで」いてください。
それが何物にも代えがたい龍大生の魅力です。



【参考~最終講義の内容~】
■    はじめに
1)    自己紹介
2)    「サクセスストーリー」ではありません!
1.    自分の来し方 part1 ―「ちょっと頭のいい子」から「見事な落ちこぼれ」へ―
2.    自分の来し方 part2 @慶應義塾 ―勉強おもろい、友達もおもろい、ここでなんでもやったろ―
3.    自分の来し方 part3 「就活―またもや転落の物語―」
4.    自分の来し方 part4 4月直前のどんでん返し ―えーっ、中学校?―
5.    自分の来し方 part5 中学校から始まった教員生活
1)    自分の熱い性格に気がついた
2)    教職の面白さ 教職は「天職」 ―第一希望の職種じゃなかったけど―
3)    プロとして「働く」ということは・・・
6.    自分の「これから」 part1 ―「終活」いよいよ最後が見えてきた―
7.    自分の「これから」 part2 ―大学院で「学び」の再開―
8.    自分の「これから」 part3 大学に戻った ―大学で教えるということ―
1)    忘れられない龍大生との出会い
2)    教職を目指す学生へ ―今に生きる「学校の先生たちの教え」―
3)    自分の将来で悩む人たちへ ―教職を目指す人たちも、民間を目指す人たちも―
4)    教職も民間も共通項ばっかりや
9.「働く」はこれから
  ―早くこのプレッシャーから解放されたいと切望している人たちへ―
■ 「定年」のない仕事 ―エイブラハム林間学校の試み―
■ 最後に


髙田先生の問いに答える学生


髙田先生の問いに答える学生


講義終了後の談話


講義終了後の談話


髙田先生最終講義終了後