2023.02.14
京丹後三重・森本プロジェクト 地域最終報告会とスタディツアーを実施【政策学部】
2023年2月4日(土)に、「政策実践・探究演習(国内)」京丹後三重・森本プロジェクト(担当:谷垣岳人准教授)の学生24名(1~4回生及び大学院生)、教員2名が、今年度最終地域フィールドワークを実施しました。
本プロジェクトは、京丹後市大宮町三重・森本地域で、「ゲンゴロウ郷の米」のブランディングを目指した活動をしています。今回は、地域向け活動報告会と1回生向けスタディツアーという2つの目的で実施しました。以下、ご報告いたします。
【ぼた餅づくり体験・雪のアニマルトラッキング】
プロジェクトメンバー18名の他、1回生6名の参加があったため、京丹後地域の冬を体験するメニューを2つ準備しました。
ぼた餅づくり体験は、「まんぐるわ三重・森本(地域の女性グループ)」の皆様のご協力により、炊飯されたもち米を量り、餡でくるむ作業をおこないました。参加者全員が初めての体験でしたが、きれいに仕上げることができました。
雪のアニマルトラッキング(動物の足跡探し)は、生態学が専門の谷垣岳人先生の指導で行いました。学生も市役所の方も楽しめる企画となりました。
【地域最終活動報告会】
1年間、学生たちは3つの班に分かれて活動してきました。連携組織である三重・森本里力再生協議会の方々にお集りいただき、各班からの活動報告を行いました。
経済班は、「ゲンゴロウ郷の米」の学内受注販売(龍谷メルシー株式会社のYahooショッピングサイトにて)、学生向け対面販売、ふるさと納税返礼品への登録支援、Café Ryukoku &での期間限定コラボランチ等の活動を行いました。カフェの企画で参加者に配布したステッカーを地域の皆様に配布しました。昨年度の活動から生まれたゲンちゃん・ゴロちゃんのキャラクターは、学生、地域に広く受け入れられたようです。
政策班は、数年かけて生物調査の方法、ゲンゴロウ郷の米の栽培基準作成に取り組んできました。「生物調査シート」の改訂版、「ゲンゴロウ郷の米栽培のマニュアル」の改訂版の作成のため、何度も地域の方へのヒアリングを重ね加筆してきました。その結果を盛り込んだ最終版をこの日地域の方々に配布しました。今後も「ゲンゴロウ郷の米」の栽培が地域で広がっていくこと、生物多様性米が消費者に受け入れられることを願います。
広報班は、SNSでの広報活動、「プロジェクト史」編纂に取り組み、「南京PBL」から国内PBLの1つへと受け継がれた8年の歩みを伝承するための冊子を作成しました。地域の方からも、掲載写真に「懐かしい」「先生の写真が若い」というお声をいただきました。「プロジェクト史」は地域と大学の共有財産になることを確信します。
以上で、「政策実践・探究演習 京丹後三重・森本プロジェクト」としての活動を終了します。本活動は、今後は環境サイエンスコース・谷垣ゼミに引き継がれます。長きにわたり、三重・森本里力再生協議会の皆様、京丹後市大宮市民局をはじめ、多くの方々にご協力いただきました。この場をお借りし厚く感謝申し上げるとともに、今後のゼミ活動へのご協力もよろしくお願いいたします。

