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2023.03.01

地域の子どもたちが主役のランタンイベントを開催。130名を超える参加者が歓喜に沸きました。【社会共生実習】

 社会学部の「社会共生実習(地域エンパワねっと・大津中央)」(担当教員:社会学科 教授 脇田健一)では、2/24(金)に滋賀県大津市立中央小学校の体育館でランタンを灯すイベントを開催しました。


会場までの動線を明るく灯すLEDキャンドル

 本プロジェクトの実習フィールドである滋賀県大津市中央学区では、コロナ禍によって、今年度の地域イベントがほぼ開催できない状況にありました。その事態を知った受講生たちは、子どもたちの心に残るような、子どもたちが主役となるイベントを開催し、自分たちの住んでいる地域への愛着を持ってもらえたらと考えました。そこで、滋賀県大津市立中央小学校のご協力のもと、「願い事ランタン」という交流イベントを企画しました。「願い事ランタン」は、参加者が空の牛乳パックを持ち寄り、新年度に向けた願い事を書いて予め設置してあるLEDキャンドルにかぶせてランタンに見立て、その揺らめく明かりが幻想的な空間を演出するというイベントです。

 事前予約で既に120名あまりの応募があり、受講生たちは当日までに何度も現地に足を運んでは、どうすれば参加者に喜んでもらえるか、どうすれば華やかで幻想的な空間を演出できるか、たくさん悩みながら準備しました。その甲斐あって、当日のリハーサルでは、受講生たちも納得のいく仕上がりになりました。

 リハーサルを終えて、参加者を迎え入れる準備に取り掛かりました。体育館までの動線にLEDキャンドルを設置し、上靴をお持ちでない方用にスリッパを用意。体育館奥では工作ブースも準備しました。


お出迎え準備をする受講生


お出迎え準備をする受講生

 開始時間30分以上前からぽつぽつと参加者が集まり、直前には130名を超える来場がありました。来場してくれた子どもたちは、工作の指導担当のもと、新年度に向けた願い事を書いたランタンを華やかに装飾しました。


入り口でお出迎えする受講生


ランタンの作り方を説明する受講生


ランタンの作り方を説明する受講生


ランタンの作り方を説明する受講生


願い事ランタン


願い事ランタン

 そしていよいよ点灯の時間となりました。それまで大声で話したり走りまわっていた子どもたちも、受講生からの注意事項を静かに聞きました。
 ランタンを並べた体育館のフロアを2階から見下ろすと全体を見渡すことが出来、とても綺麗です。しかし、たくさんの人数が一度に行くと危ないので、工作ブースの机ごとに数回にわけて誘導することになりました。


注意事項を伝える受講生と
耳を傾ける参加者のみなさん


2階に上がって消灯を心待ちにする
参加者のみなさん

 1番目のチームが2階に上がりました。アナウンス担当が「それでは消灯します」と言ったと同時に体育館は暗くなり、みんなが制作したランタンの明かりが灯ります。会場から「わぁ~~~!」と歓声があがり、ランタンの幻想的な明かりがみんなの願い事を温かく灯しました。しばし写真撮影などのために時間をとって、次のチームに交代します。これが6回ほど続いたのですが、消灯するたびに歓声があがり、イベントは大盛況に終わりました。


1階からの様子


2階からの様子

 帰り際、参加してくれた子どもたちには工作したランタンとカラフルに光るLEDキャンドルをお土産として持ち帰ってもらいました。終了時刻は19時をまわり、小学生には少し遅い時間ではありましたが、みんな大変満足した様子でした。

 企画した受講生のひとりである長谷川美和さん(現代福祉学科3年生)は、「企画を進めるにあたって思いどおりにいかないことも多く、現地に行ってみないとわからない課題点なども出てきて、イベント開催日が近づくにつれて焦りが出てきました。でも、最終的に参加してくれた子どもたちが歓声をあげて喜んでくれたので、やってよかったなと思いました。また、2階に上がる時に工作ブースの机ごとのチームで上がるという案は、参加してくださっていた地域の方から当日いよいよ点灯というタイミングでいただきました。それまでは上がりたい人だけ上がってもらうという予定だったのですが、当日の子どもたちの興奮した様子を前に、そうしたアドバイスをいただけたことは幸いでした。それから、今回のイベント開催にあたってお世話になった、小学校の校長先生や下清水千香子さん(中央学区子ども会育成連絡協議会・会長)には、企画の構想段階では厳しい意見などもいただきましたが、当日には良かったねと声を掛けてもらえたので、本当に良かったです」と話してくれました。


長谷川美和さん

 今回のイベントが、コロナ禍において外出する機会も減ってしまった子どもたちやその親御さん、その他の地域の皆さまにとって、自分たちの地域により愛着を持つきっかけとなったことを願います。

社会学部「社会共生実習」について、詳しくはこちらの【専用ページ】をご覧ください。