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2023.03.02

東西の強豪2校が直接対決 高校生「文学模擬裁判」日本一決定戦 in Tokyo 古典落語『河豚鍋』をモチーフにした「文学模擬裁判」 高校生は罪に問われた商家の主の行為をいかに立証、弁護するか!?<3/19(日)東京・飯田橋で対面開催、“傍聴人”はWebから要事前登録>

【本件のポイント】

  • 「国語とは言葉を通して人間を考える教科」であるという理念から開発されたユニークな「文学模擬裁判」。法的思考力や刑事(裁判員)裁判の意義の理解にとどまらず、人間や社会を考える眼差しについて深めることをねらいとする。
  • 今回の参加校は、夏の「第2回オンライン高校生模擬裁判交流戦」優勝校・神戸女学院高等学部(兵庫)と、冬の「第3回オンライン高校生模擬裁判選手権」優勝校・中央大学杉並高等学校(東京)の2校
  • 本学文学部の札埜和男准教授が考案した「文学模擬裁判」という新しい教育手法を通じて、新学習指導要領の理念でもある主体的・対話的で深い学びを実現する機会に。


【本件の概要】
 龍谷大学文学部・札埜研究室は、2023年3月19日(日)東京・飯田橋において、高校生が対抗する文学模擬裁判イベント「高校生「文学模擬裁判」日本一決定戦 in Tokyo」を実施します。今回の参加校は、過去大会の優勝校である東西2校による直接対決となります。
 今回とりあげる文学作品は古典落語『河豚鍋(ふぐなべ)1)』。原話が作られた時代は、一般庶民でも河豚が入手しやすいものの、現代のようにふぐ調理師の免許制度がなく、河豚の毒による死亡事故が後を絶たなかったと伝わります。シナリオの起訴状に記載された罪名は「殺人罪」。検察官は河豚鍋を使用人に勧めたとされる商家の主の殺人罪を主張し、弁護人は被害者である使用人が河豚鍋を自らの意思で食したことで死亡したのであり、殺人罪でないことを主張。高校生らは、罪に問われた商家の主の行為をどのように立証、弁護していくのでしょうか。
 大会当日は、参加校が検察側・弁護側に分かれて立証・弁護活動を展開します。審査員は、それらの内容を読解力、人間や社会への洞察力、論理性、表現力等の視点から評価し、勝敗を決します。また、今大会の様子は、どなたでも申込制で“傍聴”することが可能です。成人年齢の18歳への引き下げに伴い、裁判員裁判への高校生の参加が早ければ今年にも実現します。こうした状況下で、若い世代の司法参加を見据えた法教育の在り方に一石を投じるイベントです。

1.実施概要
- 名称:高校生「文学模擬裁判」日本一決定戦 in Tokyo
- 日程:2023年3月19日(日)10:30-17:20(終了予定)
- 会場:(株)TKC東京本社内 模擬法廷
 〒162-8585東京都新宿区揚場町2-1 軽子坂MNビル2F(最寄り駅:JR・地下鉄各線「飯田橋」駅)
- 出場校:中央大学杉並高等学校(東京)・神戸女学院高等学部(兵庫)
- 傍聴(参加):無料 ※下記URLから事前登録制 
- 主催:(一社)刑事司法未来・龍谷大学犯罪学研究センター・龍谷大学札埜研究室
- 後援: 龍谷大学矯正・保護総合センター・龍谷大学法情報研究会・京都教育大学附属高等学校模擬裁判同窓会・現代人文社・株式会社TKC・刑事弁護OASIS

2. 大会当日のプログラム(予定)※試合状況により、時間変更の可能性あり
10:30-12:30 第1試合 (120分)
12:30-13:30 昼休憩 (60分)
13:30-15:30 第2試合(120分)
15:30-16:10 小休憩・採点 (40分)
16:10-17:20 成績発表、表彰式、講評、振り返り交流会 (※17:20頃終了予定)

3.大会主催者プロフィール
札埜和男(ふだの・かずお)准教授(本学文学部)
大阪府生まれ。慶応義塾大学法学部卒業。博士(文学・大阪大学)。現場での教員生活31年(中学校2年・高校29年)。そのうち担任20回、最初の3年間は社会科教員(国語・社会・英語の中高免許状所有)。2017年4月から岡山理科大学教育学部准教授として赴任し、2022年4月から龍谷大学文学部哲学科(教育学専攻)に准教授として着任。龍谷大学犯罪学研究センター兼任研究員。日本弁護士連合会主催の模擬裁判甲子園では、京都教育大学附属高校を過去11回大会中8回優勝、3回準優勝に導く。「模擬裁判師」と名乗り模擬裁判を広めるために全国各地へ指導に赴き、模擬裁判指導歴は数百回に及ぶ。

4.詳細・傍聴(参加)申込方法
以下URLから詳細を確認のうえ、ページ内のフォームに必要事項を入力しお申込みください。
https://www.ryukoku.ac.jp/nc/event/entry-12151.html (申込期限:3月17日(金)17時)

5.用語解説
1)河豚鍋(ふぐなべ)
古典落語の演目の一つ。原話は、江戸後期の戯作者・絵師である十返舎一九の笑話集『落咄臍くり金(おとしばなしへそくりきん)』の「鰒汁」。この原話を上方の2代目林家染丸がアレンジしたとされ、現在は東西で広く演じられる演目です。今回の「河豚鍋」模擬裁判の教材は、この古典作品を主なモチーフにして作成しました。

問い合わせ先:龍谷大学 犯罪学研究センター
Tel 075-645-2184 Fax 075-645-2240
E-mail crimrc2016@ad.ryukoku.ac.jp    URL  https://crimrc.ryukoku.ac.jp/


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【チラシ】高校生「文学模擬裁判」日本一決定戦 in Tokyo