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2023.03.10

野呂靖准教授の共編著、藤丸要教授・大谷由香准教授の共著『東アジア仏教思想史の構築――凝然・明恵と華厳思想(The Formation of the History of East Asian Buddhist Thought: Gyōnen, Myōe and Huayan Thought)』が刊行【文学部・文学研究科】

 

本学文学部所属教員の国際的な共同研究の成果でもある『東アジア仏教思想史の構築――凝然・明恵と華厳思想(The Formation of the History of East Asian Buddhist Thought: Gyōnen, Myōe and Huayan Thought)』が2023年3月24日に法藏館から出版されます。

 

 

本書は「日本中世の仏教思想に折りたたまれた東アジア地域の多様な要素を明らかにし、現代における仏教理解の枠組みを問い直す」(帯)学術論文集です。

 

中国・韓国・日本の総勢13名の研究者が、明恵(1173-1232)と凝然(1240-1321)という鎌倉時代の2人の僧の思想を通して、華厳宗の日本的展開を明らかにしています。

 

 

 



 

同書に収められている論文のうち、本学文学部所属の教員が執筆した論文には、編者の一人でもある野呂靖准教授による「明恵の成仏義解釈とその周辺――義天版章疏の影響関係を中心に」と、藤丸要教授による「華厳観法と凝然」、それに大谷由香准教授による「凝然の「通受」「別受」」があります。

 

また同書所収の他の論文では、張文良中国人民大学教授の「中国における凝然仏教思想の受容――中国仏教宗派説を中心に」と王頌北京大学教授の「「十世隔法異成門」解釈からみる華厳時間論の構築と伝承――法蔵から凝然へ」を、李曼寧本学文学部非常勤講師が翻訳しています。

 

国際的な協力のもとに加速する華厳思想研究の成果である本書を、ぜひご覧ください。

 

 

 

以下の出版社ホームページから、詳細な目次を確認していただける他、本書の「序言」と、張教授の論文の冒頭をお読みいただけます。

 

https://pub.hozokan.co.jp/book/b621904.html