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2023.03.13

高大連携の新たな取り組み、大谷高校との「研究体験型高大連携プログラム」を実施【先端理工学部✕高大連携推進室】

高校生に対して実践的な大学での学びを実感してもらおうと3月11日、大谷高校生を対象とした「研究体現型高大連携プログラム」を今回初めて瀬田学舎で実施しました。

本プログラムは、高大連携協定校である大谷高校(京都市東山区)と高大連携事業を検討する中で、理系分野への興味関心を高めるためにより具体的な大学の学びを体験させたいとの希望が寄せられたことから、先端理工学部の教員が研究室に受け入れて指導する新たな試みとして展開することにしました。

今回、大谷高校生に提供する研究テーマは3つ。この日は応用化学課程の藤原学教授(機器分析化学)が担当する「金属化合物・考古試料・環境試料・生体試料を対象とするX線分析」に3名の大谷高校生が参加しました。生徒は午前中に化学における電子や原子、X線の仕組みなどの講義を受けたあと、午後からは実際に光学顕微鏡を使って江戸期の「奈良絵本」や浮世絵で使用されている顔料を観察しました。

参加した高校生は「実際に顕微鏡で観察できて、青色に塗られた中に緑色を発見できておもしろかった」と話し、引率の教員からも「高度な顕微鏡は高校では体験できない貴重な体験。贅沢な時間をいただいてありがたい」と感想をいただきました。指導した藤原教授は「世の中ではまだまだ解明されていないことが多々ある。皆さんも大学生になって研究に励んでください」と語りかけました。この研究テーマは18日と25日にも行われます。

今後は、応用化学課程の河内岳大教授(高分子合成)が担当する「身近な高分子材料の性質を調べる・比較する」が3月21日から4日間、環境生態工学課程の浅野昌弘講師(環境工学)が担当する「水の濁りをどうやって取り除く?」が3月27日から3日間開講される予定です。

高大連携推進室では、模擬講義や進学ガイダンスなどの連携事業に加えて、新たな教育プログラムの提供について、今後も検討を進めてまいります。


プログラムは講義からスタート


電子やX線の解説に真剣に耳を傾ける


光学顕微鏡について説明を受ける


光学顕微鏡を操作して観察


X線装置について大学院生から説明を受ける


X線装置に液体窒素を入れる体験も