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2023.03.13

学び直す「シニア大学生」を紹介【こども教育学科】

長い人生を見据えたキャリアチェンジやキャリアアップを目的として、定年退職後や早期退職をして大学で学び直す社会人が増えつつあります。今回ご紹介する内本義宜さんは、定年退職後に学び直しのために本学に入学した「シニア大学生」です。


内本義宜さん(短期大学部こども教育学科2年)

 

2021年4月に本学の短期大学部こども教育学科に入学した内本さん(当時60歳)は、長年勤めあげた中学教諭(国語)を教頭職で定年退職され、新たな学びの道を選びました。

「同じ教育という枠組みの中で自分の経験を活かせられることと、あまり関わってこなかった音楽・美術・家庭科について学べる点がこども教育学科は面白いかなと思いました。費用的な面でも短期大学部は2年間なのでそれも魅力でした」と本学を選んだ理由を話します。

 

「資格を取れることは知っていたのですが、実習がこんなにたくさんあるなんて知りませんでした」と入学後に実習の多さに驚きながらも、2週間泊まり込む施設実習や、大学のキャンパスでお米を育てる「こども米プロジェクト」、大豆プロジェクト等、内本さんは多くの企画に積極的に参加した。
 


「こども米プロジェクト」のメンバー

 

「40年ぶりの学生生活は若い頃とのギャップや戸惑うことが多かったです。特にレポートの多さには閉口しました。でもこの時ばかりは昔取った杵柄、国語教師でよかったと思ったものです」


一時期はコロナ禍でオンライン授業が多かったものの、その後の対面授業ではグループワークを通して周りの人たちと話す機会も増えて学友もできたという。

 

卒業後は幼稚園で就業する予定。半日の預かり保育を担当することに。長期休暇の時期は一日預かりになるという。「仏教の授業で、『何事も自分の思い通りにはならないもの』と聞いていたので、フルタイムの希望は叶いませんでしたが、半日勤務でも、そのご厚意に感謝することができました」とのこと。

 

最後に内本さんから学び直しを考えている方へのメッセージをいただいた。
「迷っているのならやってみたらと思う。定年後に大学で資格取得をして次のステージに。面白い体験を得られるかもしれませんから」

 

若い頃とのギャップも楽しみながら第二の学生生活を経験した内本さん。
今後は40代50代の早期リタイアが増えて、大学での学び直しをする人も増えてくるという未来を一足先に駆けていく。
 


友人の玉井颯さん(右)と一緒に撮影

 

この日、内本さんのインタビューに友人の玉井颯さん(短期大学部こども教育学科2年)も駆けつけてくれました。玉井さんは「内本さんの行動力は凄いなと思います。色んな意味で面白い友人です」と話していました。