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2023.03.20

国際学部 瀧口順也 准教授の論文が国際ジャーナルHistory: The Journal of the Historical Association に掲載されました【国際学部】

国際学部グローバルスタディーズ学科 瀧口 順也准教授の論文 “Stalinist political spectacle and the defeat of the opposition: The Fifteenth Congress of the Soviet Communist Party in 1927” が、History: The Journal of the Historical Associationに掲載されました。[online first]
Historyは1912年の創刊以降、社会、政治、文化、経済、宗教など幅広い分野と年代の歴史研究者の論文を掲載しており、常に歴史学の分野を牽引している国際的に評価の高いジャーナルです(2021年Q1ジャーナル)。

〇 論文概要
1927年に開催されたソ連共産党の第十五回党大会を、アーカイヴ史料を最大限に参照して再検討した論文である。とくに、党大会開催までの準備過程、大会前後におけるスターリン表象の様相、閉会後の党大会の「記憶化」といった、これまでの研究では注目されてこなかった観点からソ連共産党第十五回党大会を考察することで、スターリンの権力掌握過程の新たな側面を明らかにした。

〇論文掲載情報
History: The Journal of the Historical Association [online first: February 2023]
DOI 10.1111/1468-229x.13331

瀧口ゼミでは、20世紀史を主対象とし、現代の地域社会および国際社会のなかで生じている諸問題を、歴史的観点から考察することを目指しています。
ゼミ生は、例えば「ロシア・ウクライナの関係」「核の独占や核の管理」「国連の役割」といった国際的事象、「憲法と自衛隊」「沖縄と米軍基地」といった日本国内の事象、さらには20世紀の音楽やファッションといった文化的側面にも視野を広げ、20世紀史の再検討を進めています。このような学修を通じて、現代のグローバリゼーションを長期的な観点から把握することをこころみています。