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2023.03.24

法務省・第2 回法遵守の文化のためのグローバルユースフォーラムに法学部生が参加 【犯罪学研究センター/法学部】

犯罪学研究センターのサポートのもと法学部生が大活躍!

 2022 年12 月3 日・4 日、法務省主催の「第2 回法遵守の文化のためのグローバルユースフォーラム」が国立京都国際会館で開催されました。2021 年12 月に開催された第1 回に続き、今回も龍谷大学法学部生(3 名)が参加しました。
 世界各地の若者が報告・議論する同フォーラムは、コングレスの事務局を務める国連薬物犯罪事務所(United Nations Office on Drugs and Crime)の協力の下、「多様性と包摂性のある社会に向けた若者の役割」を全体テーマとして、英語 で行われました。また、今回の個別テーマは「インターネット上の誹謗中傷のない社会を目指して」及び「組織的な犯罪への若者の関与と組織からの離脱・更生、組織的な犯罪への対処のための若者の役割」でした。
 

 今回のフォーラムには本学法学部の三須愛子さん(古川原ゼミ3 回生)、浅川立樹さん(古川原ゼミ3 回生)と芦田亮佑さん(山田ゼミ2 回生)が参加しました。
参加にあたっての勉強会では、個別テーマについて法学部教員による講義、学生同士のディスカッションに加えて、英語による報告資料の作成や応用練習を行いました。
※学年は参加時のもの


〈ユースフォーラム参加龍大生・会議中の様子(左から左から、三須愛子氏(古川原ゼミ3回生)、浅川立樹氏(古川原ゼミ3回生)、芦田亮佑氏(山田ゼミ2回生)〉

〈ユースフォーラム参加龍大生・会議中の様子(左から左から、三須愛子氏(古川原ゼミ3回生)、浅川立樹氏(古川原ゼミ3回生)、芦田亮佑氏(山田ゼミ2回生)〉


<ユースフォーラム参加者の記念撮影>

<ユースフォーラム参加者の記念撮影>


勉強会の様子

 2022年11月には、犯罪学研究センター副センター長であり、「科学鑑定」ユニット長を務める古川原明子教授(本学法学部)のアドバイスを受けながら、参加する学生たちが週に数回集まり、各自の進捗報告をしながら、議論などに必要な英語表現を身につけていきました。その際、犯罪学研究センターのリサーチ・アシスタント/嘱託研究員であるハラス・ドリス氏が発音や自然な言い回しの指導をしました。


〈2022年11月の勉強会シリーズの様子〉

〈2022年11月の勉強会シリーズの様子〉

参加学生の声

 今回のユースフォーラムに参加した学生に、勉強会、そして実際フォーラムに参加した感想を聞きました。



 私は、今回が2回目の参加でした。前回は少年犯罪防止・更生という比較的大きなテーマでしたが、今年度は組織的な犯罪への若者の関与防止・更生という、更に専門的なテーマでした。私は、組織的犯罪に若者が関与しなくなった理由は、SNSの普及によって、少年たちが地縁的なつながりを求めなくなったからであると考えています。この仮説を日本語で説明することすら難しく、ましてや英語での説明はとても大変でした。
 しかし、英語力に自信がなくとも、臆にせず自分の意見を積極的に発言するという経験はとても貴重でした。         
 また、この会議に参加するまで複数回、先生方と学生と勉強会を行いました。会議中に使える言い回しや、専門用語(英語)を覚えるのには苦労しましたが、本番では学んだことをフルに使い、2年前に参加したときより積極的に発言でき、成長を実感しました。
                  三須愛子さん     (本学法学部、古川原ゼミ3回生)



 私は当初国際会議に参加することに気をもんでいました。その理由として、犯罪をテーマにして討論することに加えて、異国の方々と英語を用いてコミュニケーションを取らなければいけなかったからです。その様子を見たゼミの先生が私たちに英語での勉強会という機会を提供してくださいました。
 勉強会には討論で使えるフレーズの確認や自分たちで作った主張の推敲に重点を置いて、およそ一か月にわたって取り組みました。この勉強会に参加して準備を進めてきたことで、その内容が当日にも生かされたと感じています。
 英語独特の言い回しや表現は直訳では伝わりにくく、英語を話せる人と協力して創作していったことで自分の主張を可能な限り伝えることができました。
 国際会議に参加できて、とても貴重な経験をすることができ、心の底からよかったと思えています。
                  浅川立樹さん     (本学法学部、古川原ゼミ3回生)



 今回のフォーラムは、英語力を深めたいという思いで参加を決めました。参加した分科会は、近年関心が高まっているインターネット上の誹謗中傷です。身近な問題ですが、考えていく中で、実生活でのいじめ、メディアリテラシーの欠如など様々な問題が複雑に関わっており、単純に解決策を思いつくのは困難でした。
 大学での事前学習は,それぞれの分科会のテーマについて議論しあった中身の濃い時間でした。さらにその議論の内容を英語に置き換えて考えることは,大変でしたが、教授やアシスタントの方からアドバイスを受けながらいい緊張感で行えました。
 フォーラムでは,アジアの方を中心に各国から同世代の方が来られ、英語力・意見のレベルや意識の高さに最初は緊張もあり、圧倒されたものの、自分の意見を整理しながら発言できたと感じる時もありました。他にも夕食会では,多様な経歴を持っている方と会話ができたのも貴重な経験でした。
 今年も開催されるのであれば参加したいと考えています。よりレベルの高い議論に参加できるよう、フォーラムに向けて英語力の向上、さらに司法に関わる課題についても関心を向けて取り組んでいきたいと思います。
                   芦田亮佑さん     (本学法学部、山田ゼミ2回生)

サポートスタッフの声

 龍谷大学犯罪学研究センターに所属する前は、私は留学生として数年間日本に滞在してきました。今回のフォーラムに向けた勉強会に参加をして、学生たちが英語で自分の考えを発展させる能力を高めていたこと、そして英語による議論の練習を一所懸命しているのを見て、私自身が初めて母国を出て、英語と日本語で交流した時のことを懐かしく思い出しました。元留学生の目から見ても、今回のフォーラムへの参加やその準備は、現代社会における重要なテーマに対する考察を深めると同時に、他国の若者と交流していく中で、参加学生が文化や視点の多様性を認識する貴重な機会になったと思います。
 勉強会に出てサポートをさせていただいたことを大変光栄に思います。学生たちがプレゼンテーション原稿の執筆や発音と聞き取りの練習に頑張っている姿に、特に喜びを感じました。

ハラス・ドリス氏(龍谷大学犯罪学研究センター、リサーチ・アシスタント/嘱託研究員)