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2023.03.30

「政策実践・探究演習」(海外)フィンランドPBL 現地レポート⑥【政策学部】

政策学部では、フィンランド・ラハティ市にあるLAB応用科学大学で国際CBLプログラムを開講しています。2023年3月18日~28日の現地プログラムについて、参加学生の日々の報告を発信してきました。今回が最後の報告となります。

3月27日(月)
フィンランド滞在最終日。朝から結構な雪が降り続いています。京都市でこの雪だったら公共交通は大混乱だろうなと思うほどの雪です。とは言え、今日は月曜日。地元の方々は普通に通勤・通学されておられます。午前中は思い思いの時間を過ごしました。お買い物をする学生、観光する学生。12時に荷物を持ってホテルフロントに集合。行くときの羽田空港の大混雑ぶりを思い出し、予定より少し早めに集合して移動することにしました。タクシーで空港へ。早めに空港に到着したため、ランチや買い物にじゅうぶん時間をとってから、搭乗口に集合。もうすぐ搭乗が始まろうとしたとき、「本便は、規程時間以上のフライトになる可能性があり、その場合は乗組員交代のために関空に向かう可能性があります」というアナウンスがありました。搭乗後、どんどん雪がひどくなり、機体や滑走路の雪かきに時間がかかり、飛び立ったのは予定を大幅にすぎていました。

【参加学生からの報告】
ヘルシンキ最終日は滞在中1番の大雪でした。午前中は各自お土産を買ったり観光したりと自由時間を過ごし、お昼にチェックアウトしてから空港に向かいました。今日までの9日間の滞在を経て、全11人の学生の仲がグッと縮まったなあと感じています。嬉しいこと、悔しいこと、感動したこと、たくさんの感情の動きがありましたが、一緒に充実した時間を過ごせた仲間はずっと大切な存在になると思います。

今日はフィンランドで過ごす最後の日でした。チェックインの時間までフリータイムだったので、朝から買い物や散歩に出かける人もいれば、ホテルでゆっくり体を休めている人もいました。そしてあっという間に飛行機に搭乗する時間となり、フィンランドを離れました。
あとは飛行機に乗るだけですが、安全面に注意を払って移動していきたいと思います。

【執筆者】
中原千尋(政策学部2回生)
竹川由季乃(政策学部2回生)





3月28日(火)帰国の様子
ヘルシンキと日本はこれまでは8時間から9時間くらいのフライトでしたが、ロシア上空を通れないため、行きは北回り、帰りは南回りの航路で、14時間余りのフライトでした。出発が大幅に遅れたため、到着も約2時間遅れ、当初予定していた15時発の羽田から伊丹の乗継便には乗れませんでした。地上スタッフに状況をたずね、16時半のフライトに変更いただくことができました。空港はどこも大混雑で、冷や冷やしながらの移動でしたが、何とか16時半のフライトに間に合い18時前に伊丹空港に到着しました。11日間の本プログラムの終了です。帰りのフライトが長かったこともあり、みんな疲れていたものの、楽しい思い出と共に家路についたのでした。


【参加学生からの報告】
機内からは空の景色がとても綺麗で時間によって様々な風景を見ることができたり、機内食は日本食が出たので帰っている実感が湧いてきました。帰りは雪の影響でフライト時間が変更するというトラブルもあり不安もありましたが、無事日本に帰ってくることができてよかったです。みんなと11日間一緒に過ごしていたので別れるとき寂しかったですが、報告会に向けて頑張っていきたいです。

昨日にヘルシンキを出発して、今日は無事に日本に帰国しました。雪などの影響で予定よりも到着が少し遅くなりましたが、全員揃って帰国することができました。長旅で疲れている学生が多かったですが、みんなでフィンランドでの貴重な時間を楽しめたのではないかと思います。
様々な国の留学生の方々と交流しながらラハティの環境について学んだり、ヘルシンキを観光したりとてもいい思い出をつくることができました。

【執筆者】
吉羽茜子(政策学部2回生)
米林里香(政策学部2回生)






【帰国しての感想】
日本に帰ってきました。ヘルシンキでは飛行機が大幅に遅れ、東京から乗るはずだった飛行機に乗り継ぐことが出来ず、代わりの便で帰ってきました。全員元気で無事に帰ってくることが出来て良かったです。合計11日間のフィンランドでは、ラハティでのサステイナブル・デザインの講義、フィールドワークを始め、留学生の方とのグループワークなどを行いました。留学生と別れるときはとても寂しかったです。ヘルシンキでは、全員で観光をしました。各々行きたいところに行くことができ、とても有意義な時間を過ごすことが出来ました。今回のフィンランドを通して、11人の仲がとても深まり嬉しかったです。後期の最終報告も引き続き頑張っていきたいです。

今回のフィンランド海外研修は無事に終了しました。ラハティとヘルシンキはとても魅力的な都市であり、人々もとても優しいです。このプログラムを参加して、色々を勉強でき、本当に楽しいです。都市政策の専門知識はもちろん、様々な国からの留学生と交流することも、勉強のチャンスです。彼らは世界中から来ており、年齢や家庭背景、考え方も異なります。留学生と交流を通じて自分の視野を広げることができ、このコミュニケーション能力も将来の生活で役立つに違いありません。

【執筆者】
柏木文乃(政策学部3回生)
胡 可欣(政策学部3回生)





【担当教員のまとめ】
トータル11日間のプログラムが無事終了しました。LAB応用科学大学での院生との共同プログラム(5日)と、ヘルシンキ滞在のどちらも大変充実した日々を過ごすことができました。最初は、緊張と不安でいっぱいだった受講生11名でしたが、最終日には「参加してよかった」「もっと勉強したいと思う」「これからの大学生活を充実させたい」とそれぞれが生き生きとした様子で話してくれました。本プログラムは、サステイナブル・デザイン政策 (SDGs)に関して見聞を広めることが目的として掲げられていました。しかしそれに加えて理想的な「国際共修」でもあったのです。国際共修とは、言語・文化背景の異なる学生同士がともに学び合い、新たな価値観と多様性を受容しようとする姿勢を身につけ、自分自身の価値観がどのようなものであるかを見つめ直す能動的な学習機会です。龍大政策学部の参加学生だけでなく、LAB応用科学大学の院生の方々にとっても、貴重な学びや気づきの場になったことと思います。
個人的にも、たくさんの学びや気づきがありました。本プログラムに関わって下さったLAB応用科学大学の4名の先生・スタッフは、フィンランド、ロシア、アイルランド、ウクライナと全員出身地が異なっていました。毎日ランチをご一緒し、フィールドワークに同行する中で、仕事のことだけでなく家族や生活のこと等いろいろな話をしました。厳しい世界情勢の下で、仲良く楽しくチームでお仕事できたことをとても光栄に思います。
本プログラムが実現できたのは、チーム政策の先生方や実践型教育プランナーさん、そして教務課スタッフのみなさまのおかげです。心より感謝申し上げます。この間、長い時間をかけて多くの先生方に関わっていただきながらLORCとLAB応用科学大学と共同研究を進めたり、先方の学生さんを受け入れたりして、ネットワークを深めることで今回の共同教育プログラムを実現することができました。先方のスタッフも院生の方々から、感謝しきれないくらいあたたかいサポートとおもてなしをいただきました。これを機会に、更なるパートナーシップの展開を切に願います。   (文責:村田和代)