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2017.11.27

理工学部 物質化学科 内田欣吾教授がノーベル化学賞受賞者主催の会議で講演

講演する内田教授

2016年のノーベル化学賞は、分子機械の研究を推進したオランダのベルナード フェリンガ教授、フランスのジャンピエール ソバージュ教授、アメリカのフレーザー シュトッダウト教授に与えられました。

2017年11月19-22日、フェリンガ教授の地元オランダのフローニンゲン市で、この三人のノーベル賞を受賞した教授が主催する「Molecular Machines Nobel Prize Conference(分子機械ノーベル賞会議)」が開催され、この会議に、本学理工学部物質化学科 内田欣吾教授が招待を受け、講演を行いました。
日本からは内田教授の他、東京大学の相田卓三教授、藤田誠教授、金沢大学の生越友樹教授が講演を行いました。
【分子機械ノーベル賞会議フローニンゲンHP】

開会の挨拶では、フェリンガ教授、シュトッダウト教授、ソバージュ教授の功績が紹介され、ノーベル賞授賞式の様子も紹介。
3名のノーベル賞受賞者が最前列に座って講演を聞く中、内田教授は「Photoresponsive Diarylethene Crystals(光応答性ジアリールエテン結晶)」のテーマで講演。また、「Control of the Wettability of Microcrystalline Surface of Photogenerated Diarylethene Double Roughness Structure」(ハスの葉のダブルラフネス構造を模倣したジアリールエテン微結晶膜の構造制御と撥水性)」についてのポスター発表も行いました。

発表内容は、ここ数年、新聞やテレビで放送された、水を弾くハスの葉の構造を光で再生する結晶膜や、種を飛ばすホウセンカの実を模倣した中空結晶の話題です。これらは、光に応答する目に見えないくらい小さな分子が集まることで、光に応答する目に見える機能を発現するところに特徴があります。

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・理工学部 物質化学科 内田欣吾教授がハスの葉のダブルラフネス構造を模倣したセルフクリーニング機能を光照射と温度制御のみで再現できるシステムを開発
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今後の発展が期待される研究領域です。


開会の挨拶 フェリンガ教授、シュトッダウト教授、ソバージュ教授の功績が紹介されました


3名のノーベル賞受賞者が最前列に座って講演を聞いています


ノーベル賞授賞式の様子も紹介されました