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2017.11.29

龍谷サミット「グローバルクライシスゲーム」2017を開催

今年のテーマは「南シナ海」

11月18日に(土)に龍谷大学深草キャンパス22号館で、龍谷サミット「グローバルクライシスゲーム(GCG)」が開催されました。本イベントは2016年度より始まり、今回で2回目の開催です。
参加者は50名で、グローバルスタディーズ学科生の他、交換留学生、東宇治高校生、奈良育英高校生の参加がありました。
本イベントは全て英語で行われ、「英語で交渉することの重要性」「現在の国際的な状況についての認識を高める必要性を理解する」「高校生の今後の学びに対するモチベーションの向上に役立てる」ことを目的として実施されました。
9時から20時までの長時間のイベントでしたが、昼食、夕食の間も参加者は積極的な意見交換をしており、目的を達成するための非常に良い機会となりました。

以下、龍谷大学国際学部グローバルスタディーズ学科の田中賢人さんがまとめた報告内容を掲載します。


ポジションペーパーセッションでは高校生が活躍

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龍谷大学では昨年から、国際学部の学生・教授を筆頭に「グローバルクライシスゲーム(以下GCG)」というサミットを開催しています。
このサミットは、現実で起こっている国際的に解決が必要とされている外交問題のトピックを一つ取り上げ、その関係国の代表者になり切った4~5人からなるチーム同士が英語でディスカッションし、問題の解決策を目指す、言わば模擬国連のようなものです。
ディスカッションするチーム以外にも「メディア」という主にニュースを作り発信するチームもあり、私はここに所属していました。
メディアでは、ディスカッションの流れに影響を与え各国から注目される記事を作ることをメインに活動しました。
また、このサミットの活動を写真で記録するためにカメラを持ってきてくれたメンバーもいました。
記事の作成は難しく、メディアの大変さを思い知りました。

また、今回の「GCG」には国際学部の学生以外にも、奈良育英高校、東宇治高校から英語に関心がある高校生たちが参加してくれました。
国の方針が書かれたポジションペーパーと呼ばれる長い文章を英語で読みあげ、すべて英語で行われるディスカッションにも、一生懸命意味を理解しようと集中して耳を傾け頑張ってくれました。


留学生も多数参加

そして龍谷大学の留学生の方々も多数参加してくれました。
留学生の迫力のあるディスカッションに会場の緊張感も一層高まりました。また、自身の意見を積極的に伝えることの重要性を留学生の姿から改めて学びました。

今回のディスカッションのトピックは「南シナ海の問題」という現実に起こっている問題を取り上げて、中国、日本、アメリカ、EU、マレーシア、フィリピン、ベトナムの7ヶ国で解決策を話し合いました。
領有権の問題をメインに中国をどの様に抑圧するか、他の船と連携して排他的経済水域上での中国船の独占を阻止する手段や、軍隊の配備など様々な意見が飛び交いました。
ディスカッションの後半、フィリピンの考えた解決に導くための案を出したとき、それぞれの国が交渉し、意見するなど今回一の盛り上がりを見せました。
メディアチームとして、議論を撮影するなかで、議論中のみなさんの表情が真剣そのもので、まさに本当の国連会議を見ているようでした。


白熱した議論が繰り広げられた議場

私が「GCG」に参加したのは今年が初めてで、直前まで知識が明らかに不足していると感じていましたし、うまくやれるのだろうかという不安や緊張もありました。
記事を作成する「メディア」という立場から客観的に見ていましたが、やはりネイティブもいるディスカッションということもあり、内容についていくのはかなり難しかったです。
しかし、すべてのプログラムが終わった時、本当に参加してよかった!と思えるくらい素晴らしい経験がたくさんありました。参加前に感じていた不安も、いざやり遂げてみると、達成感に変わっていました。
なによりこの取り組みのなかでチームワークを培うことができ、国境を越えた新しい人間関係を築けたことがよかったです。

(グローバルスタディーズ学科 田中 賢人)


懇親会での一コマ

昨年度の様子
https://www.ryukoku.ac.jp/news/detail.php?id=8874