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2023.04.26

障がいをもつ子どもたちの放課後支援現場でオリエンテーションに参加しました【社会共生実習】

 社会学部の「社会共生実習(障がいをもつ子どもたちの放課後支援)」(担当教員:現代福祉学科 教授 土田美世子)では、現場実習を通じて、障がい児支援や共生社会のありかたについて学びます。

 4/21(金)には、実習受け入れ先である“放課後等デイサービスゆにこ“の神領事業所に赴き、増田裕介さん(代表取締役)からオリエンテーションを受けました。


オリエンテーションの様子

 「放課後等デイサービス」とは、小・中・高校のいずれかに通っている障がい児童が利用できるサービスであり、“ゆにこ”では平日の放課後2~3時間程度と土曜日の関わりがメインの活動となります。また、利用頻度は世帯によってさまざまですが、週3回でも多い方で、月2回の利用に留まる児童もいるそうです。短時間での関わりでは拾いきれない児童たちの様子を通っている学校との連携や半年に1回の頻度でおこなう家庭面談で情報収集して、対象児童との関わり方を総合的に検討するとともに学校や親御さんへの働きかけもおこなっておられます。

 “ゆにこ”は滋賀県大津市神領、大津市瀬田、草津市青地町に事業所を構えておられますが、神領の事業所はこのたび、今まで大津市では1箇所しかなかった重症心身障害施設として、認定を受けられました。

 オリエンテーションではまず、重症心身障害施設として心身ともに重度の障がいをもつ児童を介助するための部屋についてや障がいの程度によって使い分けられているトイレなど、施設について説明いただきました。また、給湯室に続くドアには鍵がかかるようになっており、利用児童を危険から守るための工夫がなされていることについても教えていただきました。


増田裕介さん


施設についての説明を受けている様子

 次に、ご用意いただいた資料をもとに、医療保険の仕組みから“ゆにこ”での一日のスケジュールやミッションなどについて説明をいただきました。また、児童福祉法の中では、障がいをもつ児童について、障がい者としてではなく、まずは子どもとして接すべきであると説かれており、そうした心構えなども丁寧に教えてくださいました。


オリエンテーションの様子


オリエンテーションの様子

 本実習の受講生たちは、メインとなる平日の放課後と土曜日の活動に参加させていただくことになります。

 活動場所は、軽度から重度の障害児童受け入れ事業と重症心身障害児童受け入れ事業からなる“ゆにこ神領”、中学生以上でグループホームやシェアハウスなどで自活できることを目標とする中軽度の児童を受け入れておられる“ゆにこ瀬田”、受け入れ児童の障がい程度の幅が広い“ゆにこ青地”の4事業のうちのいずれかを選択することになります。

 それぞれの事業所で出会う児童やスタッフの方々からどのような学びを持ち帰ってくれるのか、楽しみにしたいと思います。


”ゆにこ神領”で記念撮影
「活動がんばります!」

社会学部「社会共生実習」について、詳しくはこちらの【専用ページ】をご覧ください。