Need Help?

News

ニュース

2023.05.20

【食の循環実習】土の中は意外と温かい?!490名で田植え ~あえて「手作業」そこに秘められた想いとは~

 2023年5月20日(土)、農学部1回生約490人が牧農場で田植えを行いました。これは「食の循環実習」の一環で、すべての1年生を対象に毎年実施しています。そして、秋になれば稲刈りも行います。食の生産・加工・消費までの一連の流れ(食の循環)を実際に体験・学習する実習です。当日は気候にも恵まれ、どの学生も笑顔で取り組んでいたのが印象的でした。実習は、初めに教員から苗の品種や土の性質など解説を受けた後、実際に田に入り田植えのレクチャーを受けながら、苗を植えていきました。学生の多くが初めて田植えを経験するため慣れない土に足を取られながらも、実際に田植えを体験することで、多くの学びを得たようです。
 また、龍谷大学農学部では、アグリDXの取り組みを通してデジタルマインド・スキルを修得し、デジタル化の技術や考え方を地域社会や産業界に広く普及できるような人材育成に取り組んでいます。現在、日本の農業は農業従事者の高齢化や大規模化等の多くの課題を抱えています。これらの課題を解決するために農作業の効率化や省力化に向けた取り組みとしてスマート農業の普及が進められています。
 農業のデジタル人材の育成に取り組みながら、毎年、手作業で田植えを行っている背景には、自身で現場を体感してほしいという思いが込められています。土に触れたことが無い、田んぼに入ったことが無い、苗のカタチ・植え方を知らないでは、どのように農業の効率化・デジタル化を進めればよいのかわかりません。アナログを知ることにより、どういった面でデジタルが必要なのか、スマート農業はなぜ推進されているのかについて、感じることができたのではないでしょうか。今回の体験を通して、感じたことや気づいたことを今後の学びに繋げてほしいと思います。

学生コメント:
「初めて田植えを行って疲れたけど楽しかった。」
「腰を曲げたり伸ばしたりがほんとにつらかった。」
「みんなで田植えをしてすごくおもしろかったし、すごい光景だった」