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2023.06.13

経済学部教員による近著紹介【経済学部】

 
 経済学部教員の著書をご紹介いたします。

 松島 泰勝著『学知の帝国主義―琉球人遺骨問題から考える近代日本のアジア認識』
 明石書店、2023年


 これまで琉球にたいする日本の植民地支配の一環として骨の盗掘と「研究」がおこなわれた。日琉同祖論を言語学、形質人類学の観点から証明し、日本の植民地であることを隠蔽し、琉球を地政学的な拠点として利用してきた。
 「学知の帝国主義」とは、権力と科学とを融合させ、帝国主義、植民地主義を合理化するためのイデオロギーである。それは研究と政治との一体化による帝国主義強化のためのツールとして機能してきた。
 本書では、琉球人遺骨盗掘問題を無視し、みずからの「学知の帝国主義」を隠蔽し、当事者の人権、信仰、先祖への思慕の感情や記憶を無視して研究をつづけようとする学知(研究者、大学、博物館)がかかえる、いまだに清算されない帝国主義の問題を詳細に、学術的に検討した。


 以下のリンクから、書籍情報をご覧いただけます。
 →【じんぶん堂】出版社と朝日新聞社による人文書のウェブサイト
 →【明石書店】学知の帝国主義