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2023.06.01

政策実践・探究演習(国内)洲本プロジェクト第1回フィールドワークを実施【政策学部】

5月28日、政策実践・探究演習(国内)洲本プロジェクトの2023年度第1フィールドワークに学部生18名、石倉 研准教授、櫻井あかね実践型教育プランナーが参加しました。

2023年度は「千草竹原班」「塔下新池班」「企業連携班」の3班に分かれて活動します。今回のフィールドワークは、それぞれの班に関係する地域の方々に会い話を伺いました。

■千草竹原
まず最初に、千草竹原の小水力発電システムについて説明を受けました。小水力と太陽光のハイブリット発電で、集落を流れる農業用水路から水を引きターゴ水車発電機で発電、さらに太陽光パネル2枚を設置し、双方から得た電力をリチウムイオンバッテリー(3kWh)に充電しています。夜間照明用フットライトや防犯カメラなどに電力を使用する自家消費型です。

洲本市地域おこし協力隊員小林さんが改修を進めている古民家は台所、風呂、トイレが新しくなり、今年度は泊まり込みで改修作業を手伝うことが出来そうです。観光農園「あわじ花山水」でエピスパの弁当を食べながら、地域の方々と意見交換の時間を持ちました。


あわじ花山水の説明を聞く様子


改修中の古民家

■株式会社成田
企業連携班は2023年度からスタートしたばかり。パートナーとなる株式会社成田を初めて訪問し、専務取締役福井氏からかいぼり事業について伺いました。かいぼりは、農閑期の冬に池の水を抜き底に溜まった泥を川にかき出す作業のことです。昔は毎年、池の水を使う農業者の手によって行われてきましたが、高齢化や後継者不足で慣習が途絶え、管理の行き届かない池が増えたことが防災面でも課題になっています。

池の泥にはミネラルなどの栄養素が多く、泥が海に流れると海苔の色付きが良くなるなど漁業に効果があると言われています。里と海がつながることが期待され、かいぼりを復活させる地域が徐々に増えてきました。しかし、泥をかき出す作業はなかなかの重労働です。

「暮らしの困りごと解決します」をモットーに掲げる株式会社成田では、消防用小型ポンプ「かいぼり君」や、吸引ポンプ車を改良した多目的モバイルユニットを開発しました。企業連携班は、これらの機械と企業の社会貢献活動をどのように伝え、かいぼり事業を広めていけるかを考えます。


玄関にあった手書きの看板


株式会社成田の社屋

■塔下新池
洲本市五色町鮎原塔下(あいはらとうげ)にある「塔下新池ため池ソーラー発電所」を見学し、田主(たず)の毛笠さんから圃場整備事業の歴史、塔下新池ため池ソーラー発電所の特徴、農業について話を聞きました。塔下新池は、1970 年代の圃場整備事業で茶畑だった場所に造成された人工池です。池を管理する田主の方々は、この地域で米や野菜を栽培しています。塔下地区では数年前から新たな圃場整備事業が進められ、訪れるたびに池周辺の田畑が姿を変えていました。見学のあとは近くの畑に移動し玉ねぎの収穫を体験、お土産にその玉ねぎをいただきました。


玉ねぎ収穫体験の様子


玉ねぎ収穫体験の様子