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2023.06.01

政策実践・探究演習(国内)福知山プロジェクト 第1回フィールドワークを実施【政策学部】

2023年5月27日(土)~28日(日)に、「政策実践・探究演習(国内)」福知山プロジェクト(担当:谷垣岳人准教授)の学生18名(2~4回生)、教員2名が、今年度第1回の地域フィールドワークを実施しました。
今年度から、新しく福知山市中六人部地域と連携した活動を開始しています。今回は初めて学生たちと地域の方が出会い、地域の取組を知り、地域を実際に歩くことが中心となりました。2日目は、福知山の城下町としての歴史、由良川の治水対策など、福知山のまちづくりについて、谷垣先生のガイドで散策し学修を深めました。


農業用ため池で地域のみなさんと


ミライト中六の活動紹介 


学生の自己紹介


広大な耕作放棄地と開拓時代の石碑


野イチゴ?を摘んで試食


里山の奥へ


たんぼランチ


谷垣先生から植物の説明をきく


神社で小休止


中六人部地域づくり協議会(通称「ミライト中六」)の活動は、定住促進対策、生活基盤対策、地域おこし対策の3つを柱に活動を展開されています。午前中、北山会長ほか3部会の役員さんたちから各取組について説明をいただきました。学生たちは事前学習でも市の担当者から概要を伺っていましたが、やはり現場で直接話を伺うことにより、よりリアルに感じることができたようです。
 お昼を挟んで、地域の方々のガイドで午後から実際に地域を歩きました。里山からため池、川と田畑、耕作放棄地など、自然の素晴らしさ・地域の良さを感じると同時に、地域が抱える課題も見えてきたようです。
夜のミーティングでは、グループに分かれてお互いの感想・気づきをシェアし、自分が気付かなかった点、聞き漏らした点について補い合うことができました。


夜、印象に残った点を記入しグループで共有


2日目 福知山城にて歴史を学ぶ


福知山城にて


竜王戦(地元出身学生)


由良川の明智薮(竹林の堤防の中へ)


治水記念館で水害について学ぶ


以下、学生の感想です。

【地域の第一印象】
福知山市は初めてだったが、温かく迎えていただき、これからの活動が楽しみになった。
自然が多い良い場所で、緑豊かで日常見るよりもいろいろな植物があり、説明を聞いて楽しかった。
ゼミではまちあるきを主に行うので、今回は草木・鳥など自然を感じる時間になった。普段と違った視点を用いて歩くことができた。
山に囲まれ田畑が広がる風景に魅了された。
福知山っていいなと思った。
地域の方の温かさ、学生を受け入れてくれていることがよくわかった。
もっと固い感じで話しにくいかと思っていたが、非常に話しやすかった。
皆さんとお話ができて良かった。
事務所の目の前が田んぼで、新鮮でリラックスできた。
家が多くないうえ、一軒一軒が離れており、急病の時や何かあったとき気づくのが遅くなってしまうのではないかと感じた。

【ミライトの活動について】
「ちょうどいい田舎」が発信のテーマ、3つの部会が活動している。
水曜サロンは、毎週活動があり、想像していたより参加者が多いようだ。
ボッチャ、移動図書館など内容が充実している。
メンバーが内容によって変わるのが面白い。
「ちょっと聴いてコーナー」は、大学の課外活動で自分たちが取り組んでいる「居場所づくり」の活動に活かせそうだと感じた。
参加側は毎週の運営を当たり前とは思っていない感じがして、皆さんがあたたかいと感じた。
地域で神社を管理することで、昔から続いている土地の信仰などを継承する形ができていると感じた。
ミライトの活動により地域のコミュニティを守ろうとしている。
ミライトの地域おこし政策の成果が出ていると感じた。
住民同士のコミュニティのつながりが強いと感じた。その背景には、ミライトの取組が強く影響していると感じた。
過疎化している地域だからこそ、人のつながりは重要であると感じた。
純米吟醸「中六人部」に地域の情報を掲載することで、交流人口・関係人口を増やし、魅力を発信することにもつながると感じた。
移住促進の部会に興味を持った。既に13世帯移住している点は突出した成功事例である。役員の方が日頃より地域内外との交渉をされていることが要因と考える。
移住者の年齢層が30~70代と幅広いことに驚いた(若い人というイメージがあった)
有線放送で龍大生が来ることを告知くださり、地域の方の反応があり、受入れてくださったことが嬉しかった。

【地域あるき】
高大な耕作放棄地を見て驚いた。
ポテンシャルはある。水が来ていない。
KOTOという会社が無農薬ショウガ栽培をしている。
獣害や耕作放棄地等、様々な課題があるが、これらを補うほどの地域資源があると思うので、今後中六人部のために自分たちも頑張りたい。
自分たちの訪問のために朝早くから清掃など準備してくださったと聞いて嬉しかった。
610BASE いちご狩り、CAFÉがある。「映えて」いる。
もっといろんな人に知ってもらえたら、多くの人が訪れるようになるのでは。
野イチゴを摘んでくださり(蛇イチゴだったが)良い思い出になった。
昔は提灯を持って山を越えるのが娯楽だったらしい。
昔は肥料として落ち葉を拾っていたが、今はお金をかけて拾う。
木材が燃料などに使用されなくなった。1960年代からの60年間でエネルギーの利用方法の変化が凄いと感じた。
会長さんと地域の方のやり取りを見て、挨拶が当たり前、地域の人がつながっていると感じた。
ため池から流れている川は水がとてもきれいで、目視でも田んぼに様々な生き物がいて、地元の田んぼとは質が違うのだろうと感じた。

【大学生に期待されていること】
交流人口・関係人口を増やす、新しい地域資源の活用・発掘。
皆さんの努力と期待に応えられるよう頑張りたい。
地域の方とのコミュニケーションを大切にしてより良いものにしたい。
今日の経験を家族や友人にも伝えて交流人口・関係人口を少しでも増やしたい。
山の整備が行き届かず、マツタケ、間伐材など自然資源の活用があまりされていない。学生が何か関与できる部分があるのではないか。