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2023.07.06

農学部4年生の大泉さんがカヌーマラソン日本代表に選出【農学部】

 2023年5月13日「全日本カヌーマラソン選手権大会」が行われ、農学部食品栄養学科4年生の 大泉 凌さん がU23の部で優勝を果たしました。(全体11位)
 本大会は海外派遣選手選考会を兼ねていることから、今夏デンマークで開催される「世界カヌーマラソン選手権大会」への日本代表としての出場が決定しました。

 大泉さんがカヌーを始めたのは高校1年生の時、部活動のビラを見て入部を決断しました。高校時代から500メートルを専門の種目として大会に出場していましたが、全国大会とは無縁の選手でした。大学にはカヌー部が無く、個人で活動していた中で、高校のOBで前日本代表の先輩に長い距離を漕ぐことが好きだと話したところ、「長距離の部に出てみてはどうか」と勧められ出場した今大会のカヌーマラソンで見事、初出場初優勝を果たしました。

 レース当日は風が非常に強く厳しいコンディションの中で行われました。大泉さんは体が小さく周りの選手よりもサイズの小さい船を使用しているため、船の中に多くの水が入り、前半を全体19位と大きく出遅れてしまいます。しかし、一度陸に上がるコースのため、そこで落ち着いて水をすべて掻き出したことで流れが変わり、後半一気に息を吹き返し全体順位を11位まで押し上げ見事U23 の部で優勝。
 「ゴールした時は、U23で優勝できたという嬉しさではなく、全体11位だったという悔しさの方が大きかったです。このままでは世界大会も厳しい戦いになることは分かっています。海外選手は体も大きく、毎年日本選手は厳しい戦いを強いられているので、何とかその流れを打ち破りたいと思います。これから世界大会に向けて準備していきたいです。」

 大泉さんが大学に入学した年にコロナウイルスが大流行し、大会などはすべて中止になりました。しかし、コロナに負けずアルバイトを頑張り、1年生の時に自身で船を購入。大学がオンライン授業だったこともあり、空き時間にはずっと船を漕いでいましたと笑顔で当時のことを振り返ります。「世界大会出場にあたって、大学からは校友会と親和会から資金を助成いただく予定であり、本当にありがたいです。ゼミ教員の石原健吾先生もとても気にかけてくださり周りの方々に本当に感謝しています。」
 大学では農学部食品栄養学科で運動栄養学室に所属していることもあり、試合前には農学部で学んだ栄養摂取や摂取カロリーを意識して取り組んでいるそうです。カヌーが大好きなので、ずっと続けていきたいですと力強く語ってくれた、大泉さん。これからの活躍も楽しみです。