2023.03.10
2022年度 第6回 REC BIZ-NET 研究会 「機能表面」を開催しました!
3月3日(金)に今年度第6回目となる REC BIZ-NET 研究会を 「機能表面」のタイトルで、RECと革新的材料・プロセス研究センターとの共同で開催しました。対面で3名、WEB(オンライン)で15名の方にご参加いただきました。
冒頭で革新的材料・プロセス研究センター長の富崎欣也教授から、開催にあたってのご挨拶と龍谷大学の学部を横断して組織している「革新的材料・プロセス研究センター」のご紹介をしました。
最初の講演は、「電気化学的手法によるアモルファス炭素薄膜の表面修飾」と題して、先端理工学部 応用化学課程 青井芳史教授からお話ししました。
青井研究室ではa-C薄膜の表面修飾に関する研究を進めています。今回はアミンの電解酸化反応を利用したa-C薄膜表面への4-アミノ安息香酸の修飾について試み、得られた表面修飾電極の電気化学特性について検討した結果について報告がありました。
次の講演は、「水素分子の解離触媒としての複合酸化物の合成とMgへの水素吸蔵」と題して、先端理工学部 応用化学課程 大柳満之教授からお話ししました。
今回は、複合酸化物(ペロブスカイトなど)を室温で固相反応により合成するプロセスを紹介し、得られる化合物が水素分子の解離触媒として果たす役割の紹介がなされました。
最後の講演は、「光照射で形成する生物模倣表面」と題して、先端理工学部 応用化学課程 内田欣吾教授からお話ししました。
今回は、霧を集める性質をもつテングシロアリの翅の表面構造を模倣し、高分子材料に転写し、より安定な機能の保持を目指してきたことを、これまでの結果とともに紹介がなされました。