2023.07.10
小西 禎一氏(元大阪府副知事)による講演会を実施【法学部】
2023年6月27日(火)に元大阪府副知事の小西 禎一氏を招き、松尾 秀哉教授、瀬畑 源准教授、塩田 潤非常勤講師が担当する「現代社会と政治」1年3クラスの受講生らを対象に、「地方政治にとって大切なことは何か」をテーマに講演いただきました。
小西 禎一氏は東京大学法学部卒業後、1980年に大阪府に入庁され、2008年2月、橋下徹知事(当時)より改革プロジェクトチームの長に抜擢される等ご活躍されました。2012年〜2015年、松井一郎知事の下で副知事を務められ、2019年4月、大阪府知事選挙に立候補されました。
小西氏ははじめに、御自身が入庁してからの6人の知事についての評価をされてから、地方自治の役割について講義をされました。選挙で選ばれた知事と公務員との関係には緊張関係が必要だとし、知事の行いたい政策のサポートはするが、政策を具体化するときには言うべきこともきちんと言って調整することが大切である。知事と議会が意見が異なることには意味があり、根回しなどをして調整して同意点を探ることは手続きとして重要で、異論を排するようなトップダウンの政治は、チェック機能が働かなくなって危険であると強調しました。
講演後に学生から、府知事選挙に立候補した理由や、IR問題に反対するのはなぜか、などの質問が行われ、小西氏は大阪府政に対する熱い思いを話されました。講義後のアンケートでも、地方公務員への魅力を感じた学生も多く、刺激を与えられる講演でした。