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2023.07.19

『異文化への偏見を幼少期に無くす』、留学生と政策学部生の”協働”のワークショップを開催【政策学部】


6月30日に続き7月7日に、第2回目の「うずらの里児童館」とのワークショップを龍谷大学政策学部の学生と、短期留学生が合同で行った。6月30日には、「うずらの里児童館」の小学生(1~6年生)が参加し、7月7日には「うずらの里児童館 砂川小学校分館」の小学生(1~4年生)が参加した。
 これら2回のワークショップは、政策学部の村田和代ゼミナールが2022年度に実施した「国際共修」を前身とした授業「グローカル・コミュニケーション英語A」の中で、受講生である政策学部の学生と、交換留学生(JEP-Eプログラムの学生)が協力して計画・実施したものである。


本ワークショップの目的は、「幼少期に異文化に触れる機会を創生することで、異文化に対する壁や偏見を取り払うことにつなげる」ことである。
 ワークショップ実施までに、多くの議論やリハーサルを重ね、多くの問題があった。交換留学生は様々な国からきており、ウクライナやマレーシア、ドイツ、カナダなど言語がさまざまである。それ故に、コミュニケーションをとること事態が難しく、スムーズにいかないこともあった。しかし、翻訳機器やジェスチャーを用いてコミュニケーションをとり、無事ワークショップを実施するに至った。


2回目のワークショップ当日は、受講生が砂川小学校内にある児童館まで児童を迎えに行き、ワークショップを行う教室まで連れていった。教室は装飾を施したり、出迎えのメッセージを黒板に書いたりと、児童を楽しませるような趣向が凝らされていた。
 ワークショップの初めに、日本人学生たちからの始まりの言葉、ワークショップの目的、自己紹介を行い、続いて留学生が自己紹介をし、それぞれから「こんにちは」の言葉を母国語で伝えた。それにこたえ、元気に児童も声を返していた。




ワークショップでは「ジェスチャーゲーム」、「ミュージックチェアーゲーム(椅子取りゲーム)」等のゲームが行われ、親睦を深めた。留学生も活き活きと児童と交流し、児童に伝わるように日本語で言葉を紡ぎ、ジェスチャーを交えてコミュニケーションを図っていた。児童たちも普段関わる機会が少ない短期留学生にとても興味を持ち、活発に話しており、楽しそうな様子であった。




ワークショップがスムーズに進行し、最後に児童たちに初めに説明した「ワークショップでの目標」について、実際にワークショップを経験してどう感じたかを尋ねた。すると、「外国に行きたくなった」や、「外国のあいさつや英語が面白かった」などの前向きな意見ばかりが挙がった。短期留学生たちも「かわいかった」、「大変だったが楽しく、日本人と協力することで成功できてうれしい」という意見が挙がった。
 このワークショップを筆者は大成功ととらえており、今後もこのような交流の場が授業内で持てるよう、継続的な連携を切に願う。


日本人学生と、留学生が協働し、異文化理解の場を作り、グロ-バル化が進む社会に対応するための力を養うこと、つまり『内なる国際化』が龍谷大学で行われれば、今後の社会で活躍する人材の育成にもつながるのではないだろうか。今年度は政策学部向けの科目であったが、他学部の学生も履修できるような科目になれば、より多くの学生が留学生と交流する機会を持てるのではないだろうか。
 龍谷大学における「国際共修」のこれからの展開、そしてそれを通した龍谷大学の『内なる国際化』に期待したい。

【筆者】政策学部 政策学科 村田和代ゼミナール所属 谷川空良