2023.07.20
「政策実践・探究演習(国内)」福知山プロジェクト 第2回フィールドワークを実施【政策学部】
2023年7月8日(土)~9日(日)に、「政策実践・探究演習(国内)」福知山プロジェクト(担当:谷垣岳人准教授)の学生16名(2~4回生)、教員2名が、今年度第1回の地域フィールドワークを実施しました。
今年度から、新しく福知山市中六人部地域づくり協議会(以下、ミライト中六)と連携した活動を開始しています。今回は、地域の小川で学生たちと地域の方が生物調査を行い、午後からはミライト中六の皆様のご協力を得て山の資源に関するグループディスカッション形式での調査を実施しました。2日目は、大江町毛原地域で先進事例調査を実施しました。
■1日目午前@田野山田
田野地区の上流を流れる川で、本プロジェクトの醍醐味である生物調査を実施しました。雨模様でしたが、調査の時間帯は奇跡的に雨も止みました。
サワガニ、ドジョウ・カワヨシノボリ・カワムツなどの小さな魚類、ヘビトンボ・ゲンジボタル・各種ヤゴ類・コオイムシなどの水生昆虫が見つかり、水質が良く生物多様性が保持されていることが確認できました。

万願寺をいただきました
■1日目午後 山の資源に関するグループディスカッション@ミライト事務所
学生たちは、里山の資源に着目し、「生きもの」「バイオマス」「キノコ・山菜」の3つのグループに分かれて調査を進めています。地域の皆様もそれぞれ関心あるテーマのグループに入っていただき、地域資源に関する生きた情報を教えていただきました。最後に全体で情報共有しました。
■次回に向けて(各グループから)
どんと焼き、夏祭りについて伺ったので、さらに春祭り、秋祭りの内容を知りたい。
マツタケを探したい。「テテマル」という未知のものを探究してみたい。山でのシカの食害について知りたい。
川以外の場所での生物調査をしたい。生き物のローカルネームをさらに知りたい。年代の違う人たちからも情報を伺いさらに深堀りしたい。

ミライト中六×龍谷大学 調査にご協力いただいた皆様と
■2日目 先進事例調査@大江町毛原地域
合宿2日目は、福知山市大江町の13戸26人、平均年齢70歳の限界集落で「千年つづく里」を目標に地域づくりに取り組まれている毛原集落を訪問しました。はじめに「毛原の棚田ワンダービレッジプロジェクト」代表の水口一也氏から、これまでの取組を伺いました。
昼食をはさんで、午後からはミニ・フォトロゲイニング(写真の箇所を見つけてチームで競う)をしながら小雨の棚田を散策しました。終点の古民家で、「縁側喫茶」取組の体験をさせていただきました。
縁側喫茶は毎月2回、集落に外部の方を招いて実施されている交流会です。棚田オーナー制度やイベントによる地道な努力により、交流人口を増やして来られ、移住された方も数名おられるとのことです。

鬼の顔?

化粧地蔵(京都北部~北陸特有とのこと)