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2023.07.21

コミュニティマネジメント学科の学生による地域の高齢者のSNS利用習得支援【社会学部】

 コミュニティマネジメント学科「坂本ゼミ」(注1)(担当教員:坂本清彦准教授、構成員:3回生13名、4回生13名)では、2023年7月6日(木)に「レイカディア大学同窓会大津支部(注2)」の方々に「Twitterの使い方ワークショップ」を実施しました。60歳代から80歳代まで10名ほどの方々が参加して下さいました。

 今回のワークショップは、坂本ゼミのプロジェクトチームの7名(4年生3名、3年生4名)の学生が企画し、ゼミメンバー全員で運営しました。レイガディア大学同窓会大津支部の方と連絡を取り合い高齢者のニーズをお聞きした結果、「Twitterを使って、メッセージやフォローフォローバックなどをし、レイカディアのコミュニティを作れるようになりたい」というご要望があったため、前年度のInstagramに続いて今回はTwitterの使い方を学んでもらうことになりました。

 今回初めて参加する3回生もいたため、ワークショップの冒頭、参加者と学生がグループに分かれてアイスブレイクを行って打ち解けた雰囲気を作りました。


グループに分かれてワークショップ

 その後、企画チームのメンバーがTwitterの概要、アカウントの作り方、投稿の仕方、ハッシュタグの使い方などを順を追ってレクチャーしていきました。


企画チームからTwitterの使い方をレクチャー

 各グループではゼミメンバーが参加者の方々に寄り添ってお手伝いし、レクチャーに沿って実際にスマートフォンを操作してもらいながら使い方を学んでもらいました。


ゼミメンバーが実際の使い方を示しながら学んでもらう

 参加者からは、ワークショップがきめ細かくスケジューリングされており進行もスムーズで、Twitterの使い方がしっかり学べたといった評価をいただきました。
 その一方で、学生にとっては当たり前の用語が高齢者にはなじみのないもので説明が難しかったり、普段使っているスマートフォンやアプリと使い勝手が異なるところがあって操作に時間がかかったり、といった課題もありました。


使い勝手の違うアプリの使い方把握に時間がかかることも

 学生としては、「Twitterの講習をするだけではなく、逆にレイカディアの方々から様々な話を聞くことができる機会もあり貴重な経験となった」、「普段話す機会のない人たちと交流ができた」、「講習の時より雑談をする時間がお互い楽しかった」といった感想が出されました。


雑談がお互い楽しい時間

 学生が企画運営した今回のワークショップは、学生による高齢者のICT習得の効果的な機会である以上の意義や価値があります。学生が高齢者のお手伝いをするにとどまらず、世代や生活の場を異にする学生と高齢者の異世代間交流の場として、そしてお互いが学び合う場ともなります。


ワークショップの最後に全員で写真撮影

 今後も坂本ゼミではレイカディア大学同窓会メンバーをはじめとする地域の高齢者へのワークショップの企画運営やその他のICT講習への参画を通じて、高齢者にとって効果的なデジタルツール習得のあり方や、そうした場の価値や意義を探っていく予定です。

 注1 正式名称は「参画ゼミナール」で、3回生から卒業まで所属し、1人の担当教員の指導の下で卒業研究を行います。

 注2 レイカディア大学とは、高齢者が社会参加や地域づくりの担い手として活躍できるよう、新しい知識、技術や教養を習得するための滋賀県の学校であり、卒業生の「同窓会」が滋賀県内各地に置かれ地域活動を展開しています。

 リンク先:レイカディア大学 https://www.e-biwako.jp/04_daigaku/