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2023.07.25

ユニバーサルデザインセミナー「フォントが変われば、授業・大学が変わる!」を実施【障がい学生支援室】

 障がい学生支援室では、誰もが相互に個性や人格を尊重できる「共生社会」の実現に向け、「障がいの人権モデル」に基づき、機能障がいがある学生の合理的配慮と、多様な学生が授業を始め様々な活動に参加しやすい環境づくりを目的として、教職員向け研修会を開催しています。
 今回の研修会では、ロービジョンやディスレクシアの子ども達にとって「見やすく、間違えにくく、伝わりやすいこと」を目指し、8年の歳月をかけて作られた「より多くの子どもたちが読みやすいUDフォント」=「UDデジタル教科書体」の開発者である株式会社モリサワの書体デザイナー高田裕美氏を講師にお迎えして、ユニバーサルデザインセミナー「フォントが変われば 授業・大学が変わる!」を7月19日(水)に開催しました。当日は対面20名、オンライン80名、計100名の参加があり大変盛況でした。
 高田氏からは、「情報を正確に伝える文字の役割」や「UDデジタル教科書体の開発経緯やエビデンス」、「伝わる組版、デザインのポイント」等について、具体例を示しながらわかり易くお話頂きました。
 参加者からは、「すぐに業務で使えることなのでこれから使用していきたいと思う」、「大学では、日々情報を文字で発信しているが、見落としや誤認が後を絶たないことが悩みの種だった。それが情報の受け手の不注意ではなく、『伝えるための努力』不足に起因する部分が大きいことがよくわかった。ぜひ改善したいと思う」、「チラシの見え方、版面や行長行間、勉強になった」「障がいによって文字の形から受け取る印象が違ったり、文字に集中できない・体調不良を起こすことなどを知り、今後は気を付けていきたいと思う」などの感想が寄せられました。
 今回の研修を一つの契機として、学内全体でUDフォントの重要性について共有し、教材や文書作成において教職員の力量の向上を図ると共に、多様な人々が大学が扱う情報へアクセスしやすい環境づくりを推進して参ります。