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2023.09.06

フナズシ作製キット事業が令和5年度「健康しが」活動創出支援に採択【発酵醸造微生物リソース研究センター/農学部】

滋賀県の伝統的な発酵食品・鮒寿司文化の普及と定着をめざして

2023年7月、本学・発酵醸造微生物リソース研究センターが企画・開発した簡易フナズシ作製キットに関する事業が、令和5年度「健康しが」活動創出支援に採択されました。滋賀県による同支援事業は、滋賀県民のさらなる健康寿命の延伸に向けて、健康づくりにつながる取組を募集・支援するものです。
>>詳細:「健康しが」公式サイト | 令和5年度支援事業

「簡易フナズシ作製キットでフナズシ作り体験を普及」と題した今回の事業では、滋賀県の伝統的な発酵食品であるフナズシの健康への効果や発酵の仕組みについて理解してもらうため、簡易フナズシ作製キットを使って各家庭でフナズシ作りを体験してもらうことを目標としています。


簡易フナズシ作製キット(イメージ)

本キットと作製レシピは、発酵醸造微生物リソース研究センター長の田邊 公一教授(本学農学部)を中心にセンターの研究成果を応用して開発したものです。塩漬けしたフナ1匹とご飯を圧縮ビニール袋内で簡単に加工できるため、誰でも気軽に取り組むことができます。透明の袋なので、フナズシの発酵過程を可視化した点もポイントです。

今後は、滋賀県内の各種イベントでキットの試験的販売やレシピの紹介を通して、簡単フナズシ作製文化の普及と定着をめざしていきます。

なお、「簡易フナズシ作製キット」は2023年6月に実用新案登録(実用新案登録第3242466号)されています。
実用新案登録については、本学、知的財産センターまでお問合せください。

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■龍谷大学 発酵醸造微生物リソース研究センター
滋賀県の発酵醸造産業を支援することを目指して2021年度に開設。発酵醸造に有用な微生物の収集とデータベースの構築、およびそれらを活用した応用研究の展開を目的として研究活動を行っています。
微生物収集にあたっては、主に滋賀県の食品や自然環境から、麹菌、酵母、乳酸菌を網羅的に探索・収集し、保存しています。これらの微生物について、菌種同定と発酵特性の解析を実施し、得られたデータをもとにデータベースの構築を進めています。