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2023.09.14

政策実践・探究演習(海外)韓国PBL ソウルにて海外研修中(4)【政策学部】

政策学部では、アジアプログラムの1つとして、2023年度・2024年度に韓国でのプログラムを実施しています。「青年政策の日韓比較」というテーマで、青年政策に取り組む関係団体を訪問し、ヒアリング調査をおこなっているところです。


9月11日(月)
調査最終日の午前中は政治発電所代表のCho Sung-Joo氏から「韓国青年たちの挑戦と労働運動」というテーマでお話を伺い、質疑応答をいただきました。韓国は学歴と就職に関し超競争社会であることをあらためて痛感しました。
午後は財団法人青年財団を訪問し、広報交流課長から青年財団の説明、担当者から青年政策について説明をいただき、質疑応答をおこないました。青年財団は、都心のビルにオフィスを持っており、若者が気軽に立ち寄れるようなスペースを備えています。スタッフの方々も笑顔が印象的で、若者をあたたかく受け入れておられる雰囲気が伝わってきました。
(※ヒアリング調査は韓国語から日本語に、質問は日本語から韓国語に逐次通訳をしていただいています)
明日は現地調査の内容をまとめて発表するため、夜は宿舎でグループごとにプレゼン作成をしました。


午前のヒアリング調査


質問する学生


質問する学生

青年財団 事務総長ご挨拶


担当者からのプレゼン


青年財団のみなさんと


以下、受講生のコメントです。


今日の午前は、政治発電所の代表であるチョ・ソンジュさんに、韓国青年たちの挑戦と労働運動についてのお話しを聞きました。韓国の労働組合を立ち上げた方のお話を直接聞くことができ、とてもいい勉強になりました。1時間ほどのお話の中で、とても印象に残ったものを1つ紹介します。韓国では、大企業に30年勤続するということは珍しく、50代前半になると企業側から早期退職の希望を募られ、圧力をかけられ早期退職をする人がほとんどであり、60代まで働いている人は10%ほどしかいないそうです。韓国は新入社員と比べ、勤続30年労働者の賃金倍率が2.95倍だそうです。そのため、企業内で給料を多く払わなければいけない長期勤続者を早く辞めさせるという風潮があるとお聞きしました。早期退職をした人のほとんどが自営業を選びます。なので、韓国の街並みにはチキン屋さんなどが多いそうです。日本は60歳を超えても働いている人が多いため、韓国と日本で高齢労働者にこんなに違いがあるのかと、とても印象に残りました。
 ( 政策学部2回生 吉岡優 )




今日の午前は政治発電所の方のお話を聞き、韓国の青年たちが抱える問題や青年世代間の格差が広がっているという現状について学びました。お昼には、キンパを食べたあとお洒落なカフェで美味しいケーキを食べ、お腹を満たしました!
 午後は、青年財団を訪問し、実際に青年財団が行っている青年政策について詳しく説明して頂きました。特に、韓国の若者の間では自分自身が青年政策を受ける対象だと認識していないことや、人々が青年の課題に対して、みんなが経ているものであるという軽い見方をしてしまうことから、有効的な政策や取り組みがあるものの積極的な利用が行われていないということが課題であるということが印象に残りました。
 明日は青年財団の方々に対しての発表があるので、しっかり準備をして青年政策について理解を深める良い機会になるように頑張りたいと思います。
 ( 政策学部2回生 関西なつ芽 )




今日の午前は、美しい書店で政治発電所の代表であるチョ・ソンジュ代表から、韓国青年たちの挑戦と労働運動についての話を聞きました。韓国青年が直面している雇用問題や労働運動で自分たちの権利を守るための努力について勉強しました。(30分配達制度の廃止やタトゥーの合法化などがその一部です。)



午後は、青年財団のスタッフたちがお菓子やお茶、コーヒーを提供してくれました。そして、青年財団がどのような組織であり、社会でどのような役割を果たしているかについて紹介されました。韓国の青年にどのような支援を提供しているかも説明されました。青年と共に公益事業を通じて青年が幸せな社会を築くための取り組みや、多様な施設や企業との協力による青年ジョブ支援プログラムも紹介されました。



また、ソウルで犬を飼っている市民に頻繁に出会うことがあり、犬が子供たちよりも多いことに気付きました。韓国の少子化の実感がありました。 
( 政策学部3回生 張希可 中国からの留学生 )