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2023.09.21

「深草を森にする」をコンセプトに深草キャンパス大規模施設整備 サステナビリティ実現に向けた森のキャンパスへ

【北エリア】2 号館北側新棟(仮称)


龍谷大学は、構想400の実現に向けた「龍谷大学キャンパスブランド構想」を推進するため、2025年4月に社会学部を新たに改組し瀬田キャンパスから深草キャンパスに移転します。これと相まって深草キャンパスの大規模な施設整備を行います。
現在、深草キャンパスは社会科学系の学部を中心に構成しており、社会学部の移転によって深草キャンパスは社会科学の集積拠点となります。
目まぐるしく変化する社会環境において社会科学の叡智を結集し新たな知や価値を創出していきます。

施設整備の創造コンセプトは、「深草を森にする」。
深草の森は、多様性を象徴する環境そのものであり、同時にこれまで作り上げてきたキャンパスをさらに前進させ、サスティナビリティを実現させる手法であると考えています。キャンパスの各所に深草の森を体現する豊かな緑地を配置し、ベンチやパーゴラを置いて人々が集う溜まり場とします。学生や教職員はもとより地域の方などが集い、多様な交流を促す森のキャンパスを目指します。

 新築建物の内外装には、太陽光パネル、ペアガラス、LED照明等を採用するなど、本学の環境に対する姿勢を表現しています。グリーン人材を育成する大学としてキャンパスの更なるサスティナビリティ実現を推進し、地域脱炭素の拠点として貢献していきます。


深草キャンパス施設整備イメージ図

今回の施設整備では、4つの新棟と1つの既存施設を改修します。

北・南・西にエリア分けし、教育・研究・社会貢献及び大学運営をより効果的に推進するため各機能のゾーニングを行います。これまで一般道路で隔てられていた南エリアと北エリアを上空通路(歩道橋)で接続してシームレスに一体化することで、南北一体となった教育・研究エリアの実現を目指します。

南エリアには、社会連携を推進するRyukoku Extension Centerやインキュベート施設、一般開放のカフェを配置していることから、より一層、地域社会との一体化も促進されます。


【南エリア】10・11号館跡地新棟(仮称)


また、西エリアには、学生の課外活動の拠点として、トレーニング室や音楽系サークル練習室等を配置します。

そして、各棟には、多様な人々が集うキャンパス機能として「オールジェンダートイレ(仮称)」(※3)を整備予定です。これは、ジェンダー問題に関心が高い学生と教職員が連携して計画しています。


【⻄エリア】紫光館別館跡地新棟(仮称)


12号館(体育館)北側新棟(仮称)


現在、本学では「龍谷大学カーボンニュートラル宣言(2022年1月)」に基づき、2023年6月にキャンパス内の消費電力を再生可能エネルギー100%に移行しました(※1)。
また、京都市が、2022年11月に環境省が進める「脱炭素先行地域」に選定されたことを受けて取り組む「京都市脱炭素先行地域推進コンソーシアム」において、本学はコンソーシアム内の「グリーン人材ワーキング」をとりまとめるリーダー会員として参画しています。(※2)

龍谷大学 SDGs宣言(2022年2月)」を発出し、「誰一人取り残さない」仏教SDGsを推進している本学として、今回の施設設備においても、誰もが利用しやすい環境を整備することを目指しています。株式会社ミライロの協力のもと作成した「ユニバーサルデザイン設計標準書」にもとづき、本学独自のユニバーサルデザインを実現する設計となるよう検討を重ねています。
構想400に示した2039年の将来ビジョンを実現するため、学生・教職員、地域社会等、多様な交流を促すサステナブルなキャンパスに進化します。

※1 龍谷大学3キャンパスで使用するすべての電力が再生可能エネルギー100%へ(本学ウェブサイト)
https://www.ryukoku.ac.jp/nc/news/entry-12858.html

※2 「京都市脱炭素先行地域推進コンソーシアム」に龍谷大学が「グリーン人材ワーキング」のリーダー会員として参画(本学ウェブサイト)
 https://www.ryukoku.ac.jp/nc/news/entry-12346.html

※3 オールジェンダートイレ(仮称)
 この事業に関わった学生のインタビュー記事です。
 https://retaction-ryukoku.com/1547 仏教SDGsウェブマガジン「ReTACTION」より