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2023.10.20

バスケットボール部の大黒柱!学生コーチ 長谷川哲也さん(文学部4年)にインタビュー 【課外活動応援スタッフ】

龍谷大学にはたくさんのスポーツチームがありますが今回は男子バスケットボール部について紹介します。
バスケットボール部は強化指定サークルではない中で、学生が主体的に活動に取り組んでおり、特に学生コーチを務める長谷川さんの学生離れしたコーチングやチーム運営はプロバスケットボール界でも注目されつつあります。
今回はそんな長谷川さんにインタビューをさせていただきました。


●まず最初に、なぜ学生コーチをはじめられたのですか?
 長谷川さん:7才からずっとバスケをしているんですけど、単純に人に教えるのが好きですね。小さい頃からお父さんの部屋にあるコーチが書いた自伝を読んで、コーチいいなと思ってました。高校でもバスケをしてて、進路を考える時に、プレイヤーとしては一区切りつけようと思いました。そして大学に学生コーチがあることを知っていたので、将来コーチになりたいから、それで大学を選ぼうとなりました。そこで先生に龍谷いいよと勧められて、理由が『学生主体』だから。学生コーチで1番上に立つのが特殊で、そんな経験他できないと思ってここ(龍谷)を選びました。

●学生コーチという枠が最初から部にあるんですか?
 長谷川さん:そうですね、大体どこの大学にもあります。基本「やらせてください」「いいですよ」という感じで入ります。他のチームは監督が指導するところが多いんですけど、龍谷は監督がいないから、部長もいますけど、(僕に)任せてもらってます。

●主な仕事内容は何ですか?


 長谷川さん:練習メニュー決めたり、基本的にはバスケットを教えたり。そしてどういうチームを目指していくかの道標を、誰かがを伝えていかないといけないので、それが僕なのかなと思います。あとは、練習の分析。撮ってるビデオを家に持って帰って見返して、これできてなかったなとか、明日これ練習前にみんなに見せようとか、ここよかったから継続しようとか考えるのを毎日ですね。あと対戦相手の分析や試合中の指揮もします。

●動画を見返されるということは、毎日何かしらバスケに携わってらっしゃるんですか?
 長谷川さん:絶対に!もう休みなし!次の日に持ち越したくないタイプだから、練習夜だけど絶対にその日にやりたいんですよ。リーグ戦、試合期間は毎週試合あるから、相手がどういう対策をしているかというのを考えないといけないんで…ハードですけどそれが楽しいんですよね。

●長谷川さんが指導をしているうえで、大切にしていること、心がけていることは何ですか?


 長谷川さん:大切にしていることは、まず僕が何よりも頑張らないといけないなって思っていて、(試合の)ビデオをみるのもその一つです。同じ学生なので、やっぱりどれだけ僕の言っていることに、納得のいくものが出てこないと選手たちはちゃんと聞いてくれないだろうし。自分が一番頑張るっていうのは意識してます。
 あと、僕、「情熱」がすごい大事だと思っていて、そういったエナジーとかは選手にも伝わる。どれだけ僕が強くしたいと思っていても、それが選手に伝わらなかったら、選手たちもなんだあの人?みたいになるから。だから、情熱とかエナジーとかは大事にしてます。


 長谷川さん:期待してる選手や、伸び悩んでる選手に何を今求めてて、何をしてほしいのかを明確に伝えるようにはしています。バスケットだけじゃなくて、チームスポーツなのでどれだけ周りにいい影響を与えるかが凄い大事で、一人イライラしている選手がいたら雰囲気も悪くなるし、そういうのを無くしていこうよっていうのをやってますね。そのために、チームの「理念」を大事にしてます。絶対にぶれない土台となるものです。その理念っていうのが「いいチーム」と「ハードワーク」。なんでかというと、やっぱりスポーツは勝ち負けがついてくるじゃないですか。でも勝っても負けても、理念っていうのは相手チームや観ている人たちに伝わるんですよ。例えば、ちゃんと挨拶するなとか、楽しそうにバスケットしてるな、とか。ミスとかもするし、シュートが入らない時もあるけれど、走ることは出来るし、声を出すことは出来る。頑張っていることは負けてても伝わるし。ハードワークしてるいいチームだなっていうのが。僕は、それが大事だと思っていて、負けたときに何も残らないっていうのは違うと思うし、勝ち負けが出てくるけど、そのうえで残るものを大事にしたいから、理念を僕は大事にしています。

●コーチングに対する思いなどを教えてください
 長谷川さん:僕は、Bリーグを目指してるんですけど、もしかしたら選手からどうせBリーグに行きたいからこんなこと言ってんでしょ?って思われてる可能性もある。だけど、僕はそういうわけじゃなくて、別にこのチームが日本一になろうがBリーグに行ける保証はないし。僕は単純に、このチームが好きで、コーチングが好きで、みんなが立ててる目標達成の力に僕はなりたい。だから、僕も頑張るし、編集とかスカウティングとか、自分のためっていうよりかは、チームのためにやっています。その結果としてもしかしたら、Bリーグにいけるかもしれないけど、それはそれで結果としてついてきたものであって、もちろん目標としてはありますけど。でも僕は、チームをどうするかを考えてコーチングをしています。

●コーチをしていて良かった経験、嬉しかったことは何ですか?
 長谷川さん:去年インカレに出れたのはすごくちょっとホッとしてるというか、ギリギリに滑り込んだんですけど良かったなと思いました。あといろんな人に「いいチームだね」ってよく言ってもらえるのは、僕だけじゃなくてみんなの頑張りなのですごい良かったなって思いますね。

●逆に大変だった経験はありますか?
 長谷川さん:大変だったことの方が多いですね(笑)毎日色々悩んでやってます。怪我のコントロールとか。あとは部員50人ぐらい居るんですけど、全員を同じ方向に向かして自分たちの理念を体現させるっていうのは難しいですね。今現在苦労しているところですね。でも楽しいんですよねその苦労が(笑)。それで勝った時はめちゃくちゃ嬉しいです。

●現時点で学生コーチは長谷川さんだけなんですか?
 長谷川さん:いえ、今やってるコーチも2年生と1年生でいます。

●まさに受け継いでいく存在ですね
 長谷川さん:そうですね。だから、去年は僕が全部やってたんですけどもう来年は(後輩が)やらないといけないので試合出れないメンバーの練習とか練習試合とかを任せるようにしてます。

●50人の部員と3人の学生コーチの1番上になると孤独を感じたりしますか?
 


 長谷川さん:もう孤独ばっかりですよ(笑)。負けた時とか特に。選手達は負けた言い訳したくても、コーチはそれはできないし、逆に負けた責任があるので。でも割り切っている部分もあります。全員納得する答えって絶対無理じゃないですか。それをどうケアして解消していくかがもちろん大事なので。
 それから僕はユニフォーム着るメンバーは基本キャプテンに相談します。たまに下の学年のリーダーに相談したりもします。なんでそれを聞くかっていうと、うまいだけじゃダメなんです。僕らの理念が「いいチーム」なので、「いいチーム」を体現するためにはみんなからの信頼を得ないといけないので。

●そっちの方がみんな納得いくということですか?
 長谷川さん:そうです。だから相談してるよっていうのはみんなに伝えてます。これめっちゃ大事です。これがコーチングの大切にしていることですね(笑)僕の独裁政権になったらダメなので。それで1番の悩みはみんなが頑張り始めて、めちゃくちゃ良くなってきた時に、みんな頑張ってる中で…

●選ぶのが大変ですか?
 長谷川さん:選手を育てるっていう意味も込めて、来年も強くなっていかないといけないので。悩むというか心痛いというか。みんな頑張ってるのは知ってんだよ、みんなありがとうな、みたいな気持ちになります。これが逆に学生主体の難しいところかもしれないです。みんなが作っていくものだから僕1人で決めれないので。でもやりがいはめちゃくちゃありますよ。だって僕しか経験できないので。めちゃくちゃありがたいことだなと思ってます。辛いことは多いですけど。

●これからの目標は何ですか?
 長谷川さん:部の目標はインカレ出場ですね!

●では長谷川さんの将来の目標はありますか?
 Bリーグの日本一のコーチですね。僕日本一に人生でなったことがなくて、最高が高校時代のインターハイ2位。というか、何かの1番になれたことがなくって。去年も関西4位で、1位じゃないんですよ。率直に、ヘッドコーチとして日本一になりたいですね。あと先輩の宮田さん(男子バスケットボール部の先輩コーチ)と同じチームで日本一になりたいし、敵チームとしても戦いたいし…いっぱい目標ありますね。お金貯めてアメリカにも行きたいです!


長谷川さんの学生コーチに対する熱い想い、そしていいチームを作ることに対するこだわりがすごく伝わってきました。
みなさんも「いいチーム」という理念を体現するバスケットボール部を応援してみませんか?

●関西学生バスケットボールリーグ戦 試合予定
10/21(土)  京都産業大学キャンパス   13:15 VS大阪産業大学
10/22(日)  京都産業大学キャンパス   14:00 VS神戸医療未来大学