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2023.10.31

政策実践・探究演習(国内) 福知山プロジェクト 第3回フィールドワークを実施【政策学部】

2023年10月21日(土)~22日(日)に、「政策実践・探究演習(国内)」福知山プロジェクト(担当:谷垣岳人准教授)の学生17名、2〜4回生、教員2名が、今年度第3回の地域フィールドワークを実施しました。今年度から、新しく福知山市中六人部地域づくり協議会(以下、ミライト中六)と連携した活動を開始しています。
初日は、2つの集落を結ぶ古道・袴越(はかまごし)を歩きながら、地域の方とともに山の現状、次回企画している整備の下見を行いました。午後からはミライト中六のご協力を得て、地域の80代の方から、昔の資源利用に関するヒアリング調査を実施しました。
2日目は山を知り親しむため大江山登山を、帰路に市内のワンダーマーケットを見学しました。以下、報告します。


グループ形式のヒアリング調査を終えて@ミライト事務所前


<1日目午前 古道調査@袴越>

田野山田から大内山田に向かって古道「袴越」を進みます。今はほとんど利用されていません。古道の資源を調査しながら、今後の山の整備場所の下見をしました。


小雨の中、これから古道へ 


徐々に険しくなっていきます


アカハライモリがいました 


気になっていた「テテマル」の正体!


前期の山の恵みのヒアリングの中で、「テテマル」という植物を子どもの頃に食べた、という証言がありました。キノコ・山菜を調査している学生たちは謎の植物「テテマル」が気になり、班名を「ててまる。」としました。ところが、今回のフィールドワークで割とあっさり「テテマル」は見つかり試食までできました。キノコではと想像していましたが、紫色の実(ナツハゼ)だったようですね。


アカマツの実生を発見


 昭和のマツタケ生産(箱全部マツタケだそう)


本プロジェクトは、かつての特産物であったマツタケを復活できたら・・・という夢を追いかけています。古道から登った少し明るい場所にアカマツの実生(みしょう)を見つけました。アカマツが成長する環境を整えることでマツタケを復活出来たら、と私たちは考えています。時間はかかりそうですが、将来、結果が出ることを祈りましょう。


図鑑とスマホアプリを駆使し名前調べ


カラカサタケ(毒成分あり)と判明


<2日目午後 ヒアリング@ミライト中六事務所ホール>

学生たちは、里山の資源に着目し、「生きもの」「バイオマス」「キノコ・山菜」の3つのグループに分かれて調査を進めています。地域の皆様もそれぞれ関心あるテーマのグループに入っていただき、地域資源に関する生きた情報を教えていただきました。最後に全体で情報共有しました。


3班のヒアリング内容をまとめ、全体で共有


80代の方から昔の暮らしについて訊く


山の資源利用について(チーム・バイオマス)


キノコと山菜の利用(チームててまる。)


季節の生き物たち(生き物がかり。)


<2日目午前 登山@大江山>

合宿2日目は、秋晴れに恵まれ、福知山市の北端に位置する大江山連峰(最高峰の千丈ヶ嶽)に登り、山を対象にしたプロジェクトとして、山を知り山に親しむのが目的です。登山中は谷垣先生のレクチャーにより、樹木、鳥、きのこなど山の資源について学ぶことができました。大江山に4つのピークがあるので、学生たちは次の機会があれば縦走にも挑戦したいようです。


千丈ヶ嶽にて 頂上でお弁当を食べました


頂上から丹後半島を望む


落葉を踏みしめながら登る


<2日目午後 まちづくり現場見学@福知山ワンダーマーケット>


ワンダーマーケット会場にて(中央左は倉氏)


中六人部からは610Baseさんが出展


市内商店街でのワンダーマーケットでは、政策学部3期生の倉さん(福知山市まちづくり推進課勤務)に出会うことができました。倉さんは有志として、本企画に携わっておられます。在学中は、福知山プロジェクト(現・話し合い創造プロジェクト)で活動され、まちづくりへの強い思いをもって福知山市役所にIターン就職されています。学生たちは、まちづくりの現場で活躍する卒業生との出会いに良い刺激をいただきました。
ワンダーマーケットは、シャッター商店街を活性化させるために年数回、広域で出展者を募って開催されています。活動地域である中六人部からは、廃校利用でイチゴ栽培・カフェ・クラフトビール製造など幅広く展開されている610Base(ムトベース)さんが来られていました。
今回もミライト中六の役員の皆様、福知山市役所まちづくり推進課に大変お世話になりました。次回、12月にまたお会いするのを楽しみにしています。



最後までお見送りくださりありがとうございました。