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2023.11.02

修験道の修行体験――仏教と日本の文化A――【文学部】

2023年10月7日(土)・8日(日)の2日間、修験道の修行を体験する実習型の講義(仏教と日本の文化A)がおこなわれました。

本山修験宗 総本山 聖護院門跡(京都)の草分俊顕師のご指導のもと、受講生たちは、山岳信仰の行場である犬鳴山(大阪府)、友ヶ島(和歌山県)で修験者がおこなう修行を実体験しました。

 

 

1日目午前、犬鳴山で、最初に、崖から上半身を乗り出す「西の覗き」をおこないました。これは新しく行場に来た人が必ずする行です。

そして、岩壁をよじ登る「蟻の戸渡り」や、暗い岩のトンネルを抜けることで生まれ変わりを疑似体験する「胎内くぐり」を体験しました。午後からは、山念仏を唱えながら灯明ヶ岳を登る修行をおこないました。

 


西の覗き


蟻の戸渡り


 

2日目は友ヶ島に行場を変え、葛城修験の第1霊場である「序品」(友ヶ島経塚)に行き、その後、崖の中腹にある「観念窟」より上にそびえ立つ「虎ヶ原」と呼ばれる真っ直ぐな崖を登りました。

 


虎ヶ原


 

以上のように修験道では山岳全体を修行の場として厳しい行に励んでいます。受講生たちは、行場での厳しい修行で疲労困憊になりながらも、初めての修験道の実習体験にとても充実した様子でした。

 

 

仏教学科では座学だけではなく、教室を飛び出して、特色ある体験重視型の講義も実施しています。今回の修験道実習もその一貫であり、今後もこのような講義を実施していく予定です。