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2023.11.14

社会学部において斎藤勉氏(産経新聞論説委員)を招き講演会を開催

社会学部専攻科目「ジャーナリズム論Ⅱ」(担当:李相哲教授)において、斎藤 勉 氏(産経新聞論説委員)をお招きし、「ウクライナ戦争はどうなるのか 」をテーマに講演会を開催しました。


講演風景

斎藤勉氏は通算8年半に渡って産経新聞モスクワ支局長を務められるなどソ連・ロシアで取材をされ、ソビエト連邦崩壊を世界に先駆けてスクープされるなど、日本で最も有名なジャーナリストの一人です。
実際に当時の共産主義国であるソ連で取材活動をされ、言論へのさまざまな圧力を体験された経験を交え、またロシアが周辺国をたびたび侵略した歴史的な背景や、そのことがロシアの人々に与えた影響なども分析されながらロシアのウクライナ侵攻について講演されました。


講演される斎藤勉氏(産経新聞論説委員)

講演の中で、言論の自由がない国家で「本当のことを書く」ことは大変その国家にとって都合が悪いことであり、かつて外国の記者が国外追放になることも珍しくなかったことや、ロシアによるウクライナ侵攻が始まったのちに岸田総理大臣を始めとした63名の日本人にロシア政府が入国禁止措置を適用した中に斎藤勉氏も含まれていたことは、言論に対する圧力に屈しないジャーナリズムの観点からはむしろ誇るべきことであることなどをお話しされました。

また、このウクライナ問題は決して対岸の火事ではないこと、ウクライナが敗北することは自由民主主義の敗北であり、第二のウクライナとして他の地域が侵攻されるケースがあり得ること、それは日本の周辺も例外ではないことから、自分たちのこととして考えなければならないことを学生に対するメッセージとして発信されました。


講演のまとめをする李相哲教授