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2023.11.24

大学生による日本で唯一の気候会議「2023龍谷大学学生気候会議」を開催 地域や大学の脱炭素化に向けて、龍大生約30人が2日間にわたり検討 <12/2(土)、16(土)龍谷大学深草キャンパスにて>

【本件のポイント】

  • 龍谷大学は、カーボンニュートラルを先導する大学として2022年1月に「龍谷大学カーボンニュートラル宣言1)」を発出し、創立400周年を迎える 2039年の達成をめざす
  • 同宣言の達成に向けて学生らが話し合い、大学の気候ガバナンスへの参画をめざして「龍谷大学学生気候会議2)」を2021年度から開催。3回目となる今回は、地域や大学の脱炭素化に向け、「エネルギー」「ライフスタイル」「通勤・通学」「食」「教育」などをキーワードに学生らが議論し、成果を提言にまとめ公表予定
  • ディスカッションのための話題提供やグループワークの実施にあたっての会議デザインは、本学「地域公共人材・政策開発リサーチセンター(LORC)3)」の研究メンバーが企画


【本件の概要】
 気候危機の解決へ向けて学生らが話し合い、提言を作成する「龍谷大学学生気候会議」を、本学の研究機関である「地域公共人材・政策開発リサーチセンター(LORC)」と連携し、深草キャンパスで開催します。3回目となる今回は、同研究センター・グリーンリカバリー研究ユニットのメンバーと、第1回の参加者有志が立ち上げた学生団体「OC’s(オックス)」が中心となって企画。大学による学生気候会議の開催のノウハウを蓄積・発信することをミッションとして設定しています。
 会議の参加学生は、全学部(短期大学部除く)全学年を対象に、学生総数の20%をランダム抽出して送付したメール案内や学内に掲示したポスター等から興味を持ち申し込んだ約30人と、OC’sの学生6人がファシリテーション役として参加予定。多様な学生が集い、気候ガバナンスについて共に学び、熟議する“ミニ・パブリックス形式”がその特徴です。
 2039年にカーボンニュートラルの達成をめざす本学の脱炭素化へ向けた取り組みや伏見エリアの脱炭素化における大学の役割についてディスカッションするとともに、気候ガバナンスのあり方を、「食」や「移動」などの具体的なキーワードと現況データ(本学のエネルギー使用量・CO2排出量など)から検討し、学生の視点から具体的施策を検討します。

1.実施概要
- 名称:「2023龍谷大学学生気候会議」
- 日程:2023年12月2日(土)・12月16日(土) 両日ともに9:30~17:30
- 場所:深草キャンパス 和顔館B202教室(2日)、22号館302教室(16日)
- 参加者:本学学生・院生 約30人および学生運営スタッフ、講師、LORC研究メンバー
- イベントページ:https://lorc.ryukoku.ac.jp/events/events-264/

2.プログラム(予定)
2023年12月2日(土)/1日目
午前:
-    オープニング・趣旨説明・学長挨拶
-    論点整理 斎藤文彦教授(本学国際学部)「気候変動とSDGs」
午後:
-    話題提供 京都市環境政策局地球温暖化対策室 担当者「脱炭素ライフスタイルの取り組み」
-    話題提供 深尾昌峰 教授(本学政策学部)「ゼロカーボンキャンパスに向けた取り組み」
-    テーマI「大学の脱炭素化へ向けた取り組み」インプット&ディスカッション
  豊田陽介氏(認定NPO法人気候ネットワーク 上席研究員)
-    学生によるグループワーク①

2023年12月16日(土)/2日目
午前:
-    話題提供 「伏見工業高校跡地の活用について」(担当者調整中)
-    テーマII「伏見エリアの脱炭素化における大学の役割:伏見工業高校跡地のライフ・デザイン」インプット&ディスカッション
  木原浩貴氏(京都府地球温暖化防止活動推進センター 副センター長)
午後:
-    学生によるグループワーク②
-    参加者アンケート(会議2日間を踏まえ、気候ガバナンスについての意識調査)
-    クロージング(各ディスカッションの総括)

3.用語解説
1)龍谷大学 カーボンニュートラル宣言
2022年1月27日に発出した宣言では、国が目標とする2050年に先駆け、本学が創立400周年を迎える2039年までにカーボンニュートラルを実現することをめざしています。また、大学運営の脱炭素化だけでなく、カーボンニュートラルの担い手となる人材育成に取り組むこと等を標榜しています。
※本学における環境・エネルギーの取組み:https://www.ryukoku.ac.jp/about/activity/global_warming/


2)龍谷大学学生気候会議
近年、フランスやイギリスなどで政府や議会、自治体によって開催される「気候市民会議」を参考に開催。一般に、無作為抽出で集まった市民(数十人〜150人程度)が数週間から数ヶ月かけて気候変動対策について話し合い、その結果は国や自治体の政策決定に活用されます。本学の気候会議は、この気候市民会議を大学版としてデザインしたもので、参加学生の所属や気候に関する知識レベルは多様です。講師による情報のインプットと、参加学生によるグループ・ディスカッションを繰り返し、その結果を大学の気候ガバナンスに活用することを目標としています。このように学生を対象に参加を募り、大学で議論する場は先進的事例であり、将来的には行政の提⾔なども⾒据え、⼤学と社会の連携をめざします。
※2022年度(第2回学生気候会議の提言書):https://lorc.ryukoku.ac.jp/news/news-234/ (ページ末尾参照)


3)地域公共人材・政策開発リサーチセンター(LORC)
LORCは、2003年の設立から18年にわたり、世界的視野から地域課題をとらえ、市民・企業・自治体など多様な主体と連携し、研究と現場の互恵的な還流による持続可能な公共政策の理論・実践のモデルを構築・提示してきました。これまでの研究活動を通じ、地域変革のアンカー(先導者)としての大学のモデルを、書籍の出版や講演会などで発信してきました。

問い合わせ先:龍谷大学 地域公共人材・政策開発リサーチセンター(LORC)
Tel 075-645-2184  lorc@ad.ryukoku.ac.jp  https://lorc.ryukoku.ac.jp/