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2023.12.01

政策実践・探究演習(国内)洲本プロジェクト第8回フィールドワークを実施【政策学部】

11月25日、政策実践・探究演習(国内)洲本プロジェクトの2023年度第8回フィールドワークに学部生3名と櫻井あかね実践型教育プランナーが参加しました。

洲本プロジェクトは今年度から株式会社成田と連携し、かいぼりの広報活動に取り組んでいます。株式会社成田は洲本市に本社を置き淡路島で建設業、土木業を営む会社です。「暮らしのお困りごとを解決します」をモットーに2017年からかいぼり事業に着手し、大量の泥を常時吸引・排出できるモバイルポンプかいぼり君を開発しました。

洲本プロジェクト企業連携班は、かいぼり君の優れた機能をPRするため賞に応募したりパンフレットなどの作成を進めてきました。この日は、かいぼり君を使った現場を見学できるということで、南あわじ市にある竹谷下池に行きました。

かいぼりは冬期に池の水を抜き底にたまった泥を川に流す作業です。泥に含まれるミネラル豊富な成分が海に流れることで、ノリの色づきが良くなる効果が認められています。また、泥のかき出しが池の適正管理につながり防災面にも効果があります。

洲本市土地改良事務所が竹谷下池を管理する田主(たず)から依頼を受け、池の底にある栓=底樋が詰まっていたため、かいぼり君を稼働させることになりました。

淡路信用金庫や株式会社パソナ、南あわじ市の方々も含め41名が参加、消防ポンプの放水で固まった泥を剥がしたあと、鋤で泥を攪拌しながら柔らかくします。かいぼり君で底樋周辺の泥を吸引し、同時にポンプの力で川へ流していきました。


放水しながら泥をはがす


放水しながら泥をはがす


開発されたかいぼり君


泥水をポンプで吸引する


数時間の作業の結果、詰まっていた底樋が開通し通常の水路から池の水を流せるようになりました。農閑期の冬のあいだはこのまま池を天日干しにして水質改善に努めるそうです。初めてかいぼりを体験した学生は、予想以上の大掛かりな作業に驚きながらも胴長を着て汗を流しました。


泥を攪拌して柔らかくする


池の水が抜かれた池の様子