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2023.12.22

キャリアコミュニケーション演習で模擬裁判を実施しました【政策学部】

本学文学部の札埜和男先生のご指導のもと、12月12日と19日の2回の授業を使って、模擬裁判を実施しました。札埜先生は、長く高校の国語科教員を務められ、国語教育や法教育の一環として、模擬裁判の研究、指導や普及に取り組んでおられます。2020年より高校生を対象としたオンライン「文学模擬裁判選手権」を継続して開催されています。

12月12日の授業では、裁判員制度や、裁判のプロセス、法廷で使われる裁判用語等の基本的な知識について講義いただきました。その後、「稲荷書店窃盗事件」のシナリオを3人グループで読み込みました。3人グループ内で、それぞれが弁護人、検察官、裁判官の立場になって、3回ディスカッションしました。最後に、翌週の模擬裁判の役割を決めました。皆、積極的に手を挙げて、裁判官、弁護人、検察官、証人、裁判員役を決めていました。

また、12月19日は、至心館の法廷教室にて授業を行いました。受講生全員が、法廷教室や取調室等実物と同じように作ってある施設に驚いていました。裁判官3名は、法服を着て模擬裁判に臨みました。開廷前には、シナリオに基づき打ち合わせを行いました。国語教育の観点から、コミュニケーションをとるうえで大切にすること(立ち位置、声の届かせ方、言葉を読む際の意識の入れ方等)を指導いただきました。

模擬裁判本番がスタートすると、全員が役割になり切り、緊迫した様子が伝わってきました。裁判員と裁判官は、別室で評議を行う間、傍聴席に座っていた受講生もグループになって、有罪か無罪かを話し合いました。


札埜先生から指導を受ける政策学部生


臨場感ある模擬裁判の様子


2回の模擬裁判の授業を通して、受講生たちは、いろいろな立場にたって物事を考えることや、自分の常識は必ずしも(ほかの人にとっては)常識ではないことに気づかされました。「模擬裁判は人間が見えてくる」札埜先生の言葉が心に残りました。政策学部で模擬裁判を実施することの重要性や意義をあらためて痛感した授業でした。

札埜先生、ありがとうございます!