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2024.02.28

龍谷経営人(びと)、経営学部 1年生 藤田 日和さん

 経営学部で輝いている学生を紹介する龍谷経営人(びと)、今回は経営学部 1年生 藤田 日和さん(兵庫県出身)をご紹介します。 

 

 今回ご紹介する藤田さんは、龍谷大学男子バレーボール部に所属しており”2023年度関西インカレ3位”、”2023年度全日本インカレ”に出場を果たしています。現在、龍谷大学男子バレーボール部の部員は34人(マネージャー含む)で、チーム一丸となって日々精進しています。藤田さんは、1年生ながらも監督やチームメイトから信頼される期待の星です。藤田さんがバレーボールと出会ったきっかけやバレーボール部と大学生活の両立、なぜ世界と戦うことになったのかを今回取材しました。


バレーボールとの出会い

 藤田さんは、バレーボールをしていたお兄様の影響でバレーボールに興味を持ち、小学4年生の時に少年団のバレーボールチームの監督から声をかけられ体験したことがきっかけでバレーボールを始めました。藤田さんはバレーボールを始めた当時のことも鮮明に覚えているそうで、「はじめは人数が少ない状態での練習でしたが、徐々にチームメイトが集まり試合の数を重ねることで少しずつ強くなっていきました。」と語っていました。藤田さんの世代が中心となり、挑んだ近畿大会では”ベスト8”に入賞しました。

 その経験からバレーボールがますます好きになり、小学校を卒業後、公立中学校に進学してからも小学校時代のメンバーとバレーボールを続けることにしました。進学した中学校のバレーボール部は、先生方の熱心な指導と幼なじみの信頼したチームメイトとの抜群のチームワークで質の高い練習に取り組むことができました。藤田さんはレギュラー選手として、”県大会優勝”、”近畿大会準優勝”という素晴らしい結果を残し、さらには”全国都道府県対抗中学校大会(通称:JOC)の兵庫県代表”にも選ばれるといった活躍を果たしました。

名門校での生活

 中学校でも輝かしい功績を残した藤田さんは、兵庫県の市立尼崎高校に進学します。進学した高校はバレーボールの名門校で、藤田さんが1年生の時には全日本バレーボール高等学校選手権大会(通称:春高)で”ベスト4”になりました。試合があれば必ずレギュラー選手として出場していた藤田さんでしたが、名門校ということもあり強豪選手も多く、レギュラー選手に選ばれず試合に出れない時期もありました。レギュラー選手に入ることができなかった悔しさをバネに、「自分で考えて動け。人にいわれてやるのと自分で考えてやるのは違う」という監督からの言葉に刺激され、人一倍練習に励みました。試合を控えたレギュラー選手の練習のサポートをしたり、中学校時代にJOCに選出されたけれども試合に出れなかった同じ境遇のメンバーと刺激しあい、諦めたり、怠けることなく練習をすることで藤田さんはパワーアップしていきます。どんな時でも 「凡事徹底」というチームスローガンを忘れることはありませんでした。その努力の結果、なんと藤田さんは3年生から”スターティングメンバ―”として本格的に起用されるようになります。そして、同校の24年連続35回目の全日本バレーボール高等学校選手権大会出場という偉業に貢献しました。 


龍谷大学進学  

 強豪校で活躍してきた藤田さんが「なぜ龍谷大学に入学することになったのか」を尋ねたところ、今まで龍谷大学に進学した多く先輩から「龍谷大学男子バレーボール部に所属して充実した学生生活を過ごすことができた!」と聞いたことや、信頼する監督も勧めてくれたことで進学を決めたとのことでした。実際に進学して学生生活を送ってみた感想を聞くと、「経営学部での学びは今までに学んできたものと違い、問題に対して正解がないものも多く、経営することの学びとして実際の企業に目を向けるため、新鮮なことばかりです。正直、難しい内容もありますが先生や友人に助けてもらいながら、頑張っています!」と経営学部へ進学したことに対しても前向きなコメントを頂けました。

 経営学の学びに励みつつ、今後についてはスポーツ関連の学びにも関心があることから学部共通コースのスポーツサイエンスコースに進み、自分の進路を考えていくと1年生ながらも将来についてしっかり考えている藤田さんでした。

 

世界大会へのチャンス  

 高校でもレギュラー選手として活躍することができ、龍谷大学への進学も決めた藤田さんですが、バレーボールをしていく中で「いつか日本代表になりたいなぁ…」となんとなく考えるようになりました。なんとここでチャンスが訪れます。高校のバレーボール部引退後に”強化選手”に選ばれ、選考会に呼ばれたのです。藤田さんは「まさか自分が選ばれると思ってなかったので驚きました。日本代表のレベル、世界のレベルが分からないので不安でした。」と振り返っています。

 

選考会へ  

 選考会に参加する選手は、体格だけでなく技術も非常にレベルが高く、藤田さんはついていくのが精一杯でした。4泊5日の合宿が5回ほど実施され、慣れないハードな練習で厳しい環境下でしたが合宿に参加する選手と仲良くなり、練習以外でも交流する機会もあり、より良い環境で選考会に臨むことが出来ました。

 選考会では、社会人選手や他大学の選手とランダムにチームになって練習試合をやることが多く、試合を重ねることで藤田さんもレベルアップしていきます。自分自身がレベルアップして終わりではなく、監督に日本代表選手として選んでもらえるようベストのパフォーマンスをしなければなりません。周りの選手のレベルの高さに圧倒され不安もありましたが、今までのバレーボールの経験や合宿で学んだことを生かし、なんと”日本代表選手”に選ばれます。藤田さんは「バレーボール人生の中でも一番嬉しかった出来事だった」と本当に嬉しそうにお話されていました。

 厳しい合宿期間中でも、大学はいつも通りの授業があるため勉強との合宿練習の両立は決して簡単ではありませんでした。藤田さん自身の努力もありましたが、「大学の友人や龍谷大学男子バレーボール部の監督やチームメイト、マネジャーに支えられ、授業を担当してくださる先生や教務課のサポートもあり、たくさんの人に支えられたことで乗り越えることができました。」と勉強に対する苦労もあったそうです。龍谷大学に入学して多くの心温かい人に出会い、支えられたというお話をする藤田さんは本当に謙虚で温厚な性格でバレーボールの実力以外にも人を惹きつける魅力があると取材をしながら感じました。

 

いざ世界へ  

 様々試練を乗り越えて世界の舞台で戦うチケットを手にした藤田さんは人生で初めての海外・アルゼンチンへ飛び立ちます。日本人の平均身長よりもはるかに高い2mを超えた身長の体格の良い選手を相手にすることや、日本とは違うアルゼンチンの慣れない環境で生活し戦うことで、最初は思うように実力を発揮出来ませんでした。相手チームの試合に対するチームの完成度も高くテクニックや体力に驚くことばかりでした。そんな厳しい状況でも、日本代表の持ち味である「粘り強さ」で相手のミスを生み出したり、自分たちの体制を整えて得点へ繋げました。諦めず粘り強く戦い続けた結果、リーグ後半戦からはチームのパワーは落ちることなく上がり続け、出場チーム20チーム中”11位”で大会を終えました。この結果に対して「海外とのレベルの差を感じた場面もありましたが、もっと上を目指せる大会でした。今後、格上の選手やチームと戦えるように、今大会で戦ったブルガリア代表のセッターのようにトス・スパイク・サーブ全ての能力を高めます。」とここでも前向きな藤田さんでした。



世界大会を終えて  

 世界大会を終えた藤田さんは、本格的に龍谷大学男子バレーボール部の練習に参加できるようになります。今まで選考会の合宿などで練習に参加したくても参加できていませんでしたが、復帰後にチームメイトから「お疲れ様!」「世界大会に感想は!?」と温かく迎えてくれたそうです。藤田さんに龍谷大学男子バレーボール部について尋ねると「笑顔が絶えないチームです。楽しみながら部活に取り組むことが多いですが、練習中は集中しないと怪我にもつながるため切り替えはしっかりしています!」とチーム愛が溢れていました。

 藤田さんが男子バレーボール部に入部し初めて挑んだ大会は、憧れのVリーガー(バレーボール選手)も出場している近畿総合で、関西男子バレーボールの1部リーグにも所属していましたが満足する結果は残すことができませんでした。上位グループ入りを逃した悔しさをバネにそこからの練習は今まで以上に力を入れ、チームのモチベーションも上げるためコミュニケーションも取り次の目標に向けて練習に取り組んでいるそうです。今後のバレー部の目標を代表して藤田さんに聞くと「まずは関西1部の上位グループ入りを目指します。また今年のインカレ(全国大会)では1回戦で島根大学と戦い”2-0で勝利”を抑えたものの、2回戦で順天堂大学と戦い”0-2で敗戦”しました。関東の大学のレベルの高さに圧倒されました。今後、全日本インカレでも上位を目指します!」と意気込んでいました。

 

最後に一言  

最後に藤田さんから一言!

「バレーボールを通して様々な人に支えられてここまで続けてこられたので、感謝の気持ちを忘れず仲間と共に頑張ります。」  

 

 

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龍谷大学は、ワールドカップバレー2023に出場した福留美選手の出身校でもあります。

今後の藤田さんが龍谷大学の男子バレーボール部で成長し、オリンピックの舞台で活躍する姿も楽しみですね。藤田さんと龍谷大学バレーボール部の活躍を応援しましょう!!

【龍谷大学男子バレーボール部ホームページ】 https://www.asahi-net.or.jp/~xv7m-mtmt/

【インスタグラムアカウント】 https://www.instagram.com/ryudaivolley?igsh=MWpscnNwMmt5dm1ndA==