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2024.01.09

ルイス・グレコ教授(フンボルト大学ベルリン)による法学会主催講演会を開催【法学部】

 2023年4月4日18時から、深草キャンパス至心1階フリースペースにおいて、Humboldt大学BerlinのLuis Greco教授をお迎えして、「注意義務違反と結果との間の『因果関係』?――因果関係と客観的帰属の関係について」と題した報告をいただきました。
 Greco教授は、日本でも多くの読者のいるClaus Roxin教授の刑法の教科書を引き継ぎ執筆されるなど、日本でも著名な刑事法学者です。その後開催された日本刑法学会にも招待され、報告されています。
 報告のテーマは、Greco教授の報告であること、日本でも、ドイツの議論も参照のうえで頻繁に議論されている重要テーマであることもあり、オンラインも含め20名以上の方にご参加いただきました。また、龍谷大学の学部生や大学院生の皆様にも複数ご参加いただきました。
 Greco教授は、日独ともに議論されてきた因果関係と客観的帰属の関係について、ドイツの議論を多角的かつ明確に整理・検討したうえで、ご自身の見解を示すものでした。そのこともあって、報告後の議論も非常に活発に行われました。当日は、翻訳を務めていただいた井田良先生だけでなく、松宮孝明先生、川口浩一先生、本学の金先生など、日独の刑法学に関する議論に精通された著名な先生方がおられたこともあり、意義深い議論になりました。
 長時間の議論にお付き合いいただいたGreco先生、非常に複雑な議論を通訳してくださった井田先生をはじめとして、参加してくださった皆様には、この場をお借りしてお礼申し上げます。