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2024.01.18

「現代社会と企業」で村上稔さん(『買い物難民対策で田舎を残す』の著者)にご講演いただきました【経営学部】

 移動スーパー「とくし丸」は現在、47都道府県すべてでその姿を見ることができます。村上稔さんは、この「とくし丸」の創業に関わり、現在は徳島県・香川県で販売パートナー(運転手兼販売員)のサポートに取り組んでいる「株式会社Tサポート」を経営されています。村上さんには多くの著書がありますが、その一つに『買い物難民対策で田舎を残す』岩波書店(岩波ブックレット)、2020年があります。
 「現代社会と企業」では12月25日に村上さんをお招きし、「僕たちはどう働くか~社会貢献とサバイバル~」のテーマで講演いただきました。社会貢献事業とその問題点や課題、ご自身が取り組んでいるシェアリング事業についてお話しされるとともに、困難な時代に生きる若者へのメッセージを語っていただきました。
 
 以下は、受講生から寄せられた感想(レポートの一部を抜粋)です。
 この講義で言っていた「楽して稼ぎたい」という言葉にドキッとさせられた。なぜなら一度は誰しもその考えが思い浮かべるように自分自身も何度もその言葉について色々と考えていたことがあるからである。私は今でも少し楽して稼ぎたいと思うのだが、この世の中になんの苦労もしないでお金を稼ぐ方法はないと感じた。今日の投資の話で言うと100万円を投資して損してしまったということ。ただ単に投資をしたいなという気持ちで投資する分には楽して稼ぎたいという思いがあると思う。
 この講義を通して感じたことは人みなそれぞれの何かしらの苦労や努力をし続けて、それを継続して行った先にそれぞれの財政面での安定だったり、安心だったりするものがあるのかなと感じた。自分の家の近くで、徒歩3分程のところにマルハチというスーパーがあり、買い物をすることさえままならない人がいるということを聞いた時自分はこんなに近くにスーパーがあって幸せなんだなと感じた。移動スーパーはどこにでも行けるという利点がある反面、あまりそんなに多くの商品を運べなく、在庫が多く余ってしまうかもしれない。自分たち恵まれたものは買い物に困っている人たちのために今ある問題をどうしたら解決出来るのか少しでも考えるべきだと感じた。

 今回の講義は買い物難民の問題を解決した「とくし丸」についてでした。私は徳島県出身ということもあって今回の講義をとても楽しみにしていました。
 実際に私も買ったことは無いですが、見たことがあったので少し懐かしい気持ちになりました。徳島は高齢化が進んでいるため、買い物に行くのが難しい人にとってこの移動スーパーというものは、とても良い方法だと思いました。また、徳島県内全市町をカバーしていると知り驚きました。さらに、スーパーで商品を借りて余ったら返すというやり方や商品のバリエーションを自由に変えて経営していることを初めて知りました。そして、さまざまな副産物もあるのだと知りました。例えば、高齢者の生きがいとなったり、コミュニティの活性化に繋がったり、高齢者の見守りや支援などが挙げられました。
 今回の講義を聞いて、このとくし丸や徳島県出身であることを誇らしく思うようになりました。そして、村上さんの話を聞くことができ、とても良い機会となりました。
                                (文責:小西豊)