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2024.01.17

2023年度 研究フォーラムを開催しました【龍谷大学大学院アジア・アフリカ総合研究プログラム】


 2024年1月15日(月)、龍谷大学大学院アジア・アフリカ総合研究プログラム 2023年度研究フォーラムを開催しました。
 本研究フォーラムは、龍谷大学大学院アジア・アフリカ総合研究プログラム(The Graduate Program of Asia and Africa Studies: GPAAS)が主催し、毎年度、アジア・アフリカ総合研究に関連するテーマを取り上げて開催しているものです。

 当日は、第1部を「フィールド調査 成果報告&計画発表」と題して、学生による報告・発表を実施しました。
 大学院アジア・アフリカ総合研究プログラムでは、アジア・アフリカ地域へのフィールド調査の実施を奨励・援助しており、2023年度第1学期にフィールド調査を行った学生による「成果報告」と、第2学期にフィールド調査を行う予定である学生による「計画発表」の報告を行いました。
 学生の成果報告・計画発表の後に、聴講している教員や学生から活発な質問が出されましたが、発表学生はそれらに丁寧に応答し、今後の研究に活かされる意見交換をすることができました。


経済学研究科 グェンティ アインリンさんによるフィールド調査成果報告


国際学研究科 大江 翔悟さんによるフィールド調査計画発表


 
 第2部は、本研究フォーラムのメインとなる講演会です。
 今回の研究フォーラムは、日本貿易振興機構 アジア経済研究所 開発研究センターの牧野百恵氏をお招きし、「南アジア農村女性のエンパワメント:実証経済学で語るフィールドの現実」と題してご講演をいただきました。

 講演者の牧野氏からは、南アジアやMENA諸国における女性の労働参加や児童婚、ダウリー(結婚時に新婦側から新郎側の家族へ贈答を行う慣習)にかかる実証研究の実例を紹介いただき、それらの国々では社会規範が女性の労働参加を妨げる大きな要因となっていること、社会規範はちょっとしたことで変化しうることなどを詳細に説明いただきました。

 講演の後、オンライン参加を含む学内外約40名の参加者による活発で有意義な質疑応答が行われました。



 龍谷大学大学院アジア・アフリカ総合研究プログラムでは、今後も学生のアジア・アフリカ地域におけるフィールド調査を支援していくとともに、それら諸国の深い学術的理解を目的とする高度な専門教育を展開していきます。