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2024.01.30

NPO法人京都コリアン生活センター「エルファ」を紹介する動画を制作【社会共生実習】

 「社会共生実習(多文化共生のコミュニティ・デザイン~定住外国人にとって住みやすい日本になるには?~」(担当教員:現代福祉学科 准教授 川中大輔)では、一つのチームが、在日コリアンや異文化に背景を持つ人々、多様な人々が支えあい、共に生きていく社会の実現を目指すNPO法人京都コリアン生活センター・エルファでの実習を行っています。
 「エルファ」では、高齢者支援や障がい者支援から、通院への同行や日本語が難しい外国籍の方たちが役所で手続きする際のお手伝いなど、制度でカバーできない生活支援活動まで幅広い活動が取り組まれています。

 「エルファ」では、実習に参加する学生やボランティアとして参加する人々、見学に来られる人々を数多く受けて入れています。そうした人々が「エルファ」が行っている事業や日常生活の様子についてより深く理解し、「エルファ」での活動が円滑に進めることができるようになるツールの必要性を今年度の受講生は課題として発見しました。
 そこで、実際に「エルファ」で働かれている3人の方々のインタビュー動画を制作しました。現在の活動に取り組むことになった背景が添えられた自己紹介や、具体的な活動内容に加えて、「あなたにとって多文化共生とは何ですか。」「今後どのように地域に影響を与えていきたいですか。」「ボランティアの学生がエルファでの活動を通してどのような学びができたらいいですか」といった質問にも答えていただきました。


NPO法人京都コリアン生活センター・エルファ


エルファ事務局長 南 珣賢(ナム スンヒョン)さん


在日無年金問題解決を目指す会 事務局長
障害者支援事業部 責任者 鄭明愛(チョンミョンエ)さん


共同作業所 地域活動事業部
朝鮮学校保健室支援など 責任者 さとう 大さん

 受講生がインタビューを行うときに最も気をつけたところは、インタビューに答えてくださる方々の立場や専門分野からの視点を考慮することでした。直面している問題や関心事を理解し、それに基づいて質問を組み立てることで、より意味のある対話が可能になったと受講生たちは語っていました。
 また、本音を素直に話していただき、真実味のある内容となるよう、インタビューに答えてくださる方々がリラックスし、自然体でお話ししていただけるよう、事前から円滑なコミュニケーションをとることを努めました。長い期間にわたって、現場での各種活動に参加したことも意味が感じられたようです。



 受講生が動画を編集する際に、最も難しかったことは情報整理でした。撮影した動画は総時間が2時間以上あり、その中でどうやってまとめるか悩んだそうです。質問のテーマも広範で、それに対する回答には歴史的な背景などの広がりがあったため、収録された動画から特に重要だと思われる情報を選りすぐり、コンパクトにしていくことが求められました。字幕の制作も予想以上に時間を要しました。実際に話していただいた内容を簡潔にまとめる必要があり、適切な言葉で的確に伝えるために、何度も確認と修正に取り組むこととなりました。


 受講生であるユ・ドンミンさん(コミュニティマネジメント学科2回生)は、「インタビューの動画撮影は初めての経験でしたので、慎重に計画を立てながら進めました。最終的にはわかりやすく魅力的な動画に仕上げることができました。経験を通じて新しい編集ソフトにも慣れ、情報整理や字幕制作においても効率的な手法を見つけることができ、クオリティの高い成果物が生まれました」と語りました。

 社会学部「社会共生実習」について、詳しくはこちらの【専用ページ】をご覧ください。