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2024.03.08

日伊少年司法シンポジウム「イタリア未成年(少年)裁判所から日本の少年司法について考える」を龍谷大学深草キャンパスにて開催 <開催日時:3月10日(日)13:00~16:00>

【本件の概要】
 龍谷大学矯正・保護総合センターは、2024年3月10日(日)に、日伊少年司法シンポジウム「イタリア未成年(少年)裁判所から日本の少年司法について考える」を実施します。
 イタリアには、(刑罰に代わる)保護処分の規定は存在しません。未成年(少年)裁判所が刑事事件に対して言い渡す終局処分は成人と同様に刑罰です。
 しかし、イタリアの少年司法の目的は日本と同様に少年の健全育成にあります。そのため、イタリア少年司法は、刑事手続の中で児童福祉と連携しながら、様々な働きかけを行うことによって早期に司法手続から離脱させ、刑罰を科さないように制度設計されています。そして、少年司法の中心にいるのが未成年裁判所です。未成年裁判所の最大の利害は発達成長権を含めた未成年の権利擁護にあります。未成年裁判所には、職業裁判官と市民(専門家)裁判官が存在し、刑事と児童福祉(民事・行政)の両方を同時に担当し、刑事の場合、少年の検挙から、刑事手続の終結又は刑罰の執行終了までを一貫して見守り、少年だけでなく少年を処遇する児童福祉機関や少年司法機関を監督します。そこに日本のような縦割りはありません。
 本シンポジウムでは、刑罰に代わる保護処分を設けることなく、児童福祉との連携によって脱施設化をモットーに健全育成や立ち直りを実現しようとするイタリアの実践から日本の少年司法のあり方について考えます。


1.開催日時
2024年3月10日(日)13.00~16.00
2.会場・開催方法
龍谷大学矯正・保護総合センター(至心館1階ホール)・ハイブリッド(対面・zoomオンライン)
3.プログラム
①企画の趣旨・日伊少年司法の特徴(20分)
 龍谷大学矯正・保護総合センター長 浜井浩一
②「イタリア少年司法と未成年裁判所の役割」(100分)  
 サレルノ未成年裁判所長 (Tribunale per i Minorenni di Salerno)Dott. Piero Avallone (通訳:お茶の水女子大学教授 小谷眞男)
③イタリア少年司法から日本の少年司法を考える(指定討論20分)
 龍谷大学名誉教授 村井敏邦 
④質疑(20分)
4.対 象 少年司法に関心のある実務家、研究者、マスコミ関係者、本学学生・教職員、一般の方
5.その他 入場料無料、要予約(別添チラシ参照)


問い合わせ先:龍谷大学 矯正・保護総合センター
Tel  075-645-2040    E-Mail  kyosei-hogo@ad.ryukoku.ac.jp


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日伊少年司法シンポジウム(チラシ)