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2024.03.11

龍谷大学 松永敬子研究室とやまなしスポーツエンジンが共同開発 『YAMANASHI SDGs FORUM 2024』にて山梨県産のぶどう野生酵母アスリートデニッシュ試作品の試食会を実施 当日は共同出展ブースの試食会に約700名参加

【本件のポイント】 

  • 龍谷大学・松永敬子研究室とやまなしスポーツエンジン(山梨県観光文化・スポーツ部スポーツ振興課)がアスリート等向け食品として開発した、山梨県の野生酵母を使用した高たんぱく質の「山梨県産ぶどう野生酵母アスリートデニッシュ」試作品の試食会を『YAMANASHI SDGs FORUM 2024』で実施。
  • 本試作品は、株式会社アンデ(京都府京都市伏見区)及びニューロン製菓株式会社(山梨県甲府市)両社の代表取締役社長 矢澤氏、龍谷大学農学部の知見・協力を得て、開発・完成。
  • アスリートデニッシュ企画・開発の全体のコーディネート、プロモーション関連(特に包装などのラベルデザインやブース運営)、生産シミュレーションなどのビジネスモデルの提案は松永研究室が担当。学生の学びを深める機会に。試食会当日は、約700名の方がブースにて試食会に参加した。

 

【本件の概要】

 3 ⽉10 ⽇(日)山梨県甲府市で開催された『YAMANASHI SDGs FORUM 2024』にて、龍谷大学経営学部スポーツサイエンスコース(スポーツマネジメント)松永敬子研究室(以下、松永研究室)とやまなしスポーツエンジン(山梨県観光文化・スポーツ部スポーツ振興課)(以下、やまなしスポーツエンジン)がアスリート等向け食品として共同開発した、山梨県の野生酵母を使用した「山梨県産ぶどう野生酵母アスリートデニッシュ」試作品の試食会を実施しました。

 当日ブースには約700名の来場者が試食会に参加し、「おいしい!たくさんのたんぱく質を摂取できるのはうれしい!」や「今日は購入できないのですか?」などのコメントもいただきながら、試食会は盛況のうちに終えることができました。


 龍谷大学 松永研究室では、スポーツ推進と地域活性化をテーマに、地域社会課題解決に取り組んでいます。2023年度に開催された日本スポーツ産業学会第32回学会大会アイディアコンペ(山梨学院大学)では、『推し活×スポーツ×名産品開発=地域創生』という提案が評価され、「日本スポーツ産業学会会長賞」「山梨県知事賞」をW受賞しました。

 「山梨県知事賞」の受賞を契機に、やまなしスポーツエンジンと龍谷大学松永研究室が「アスリート等向け食品の開発業務委託」契約を締結。株式会社アンデ(京都府京都市伏見区)及びニューロン製菓株式会社(山梨県甲府市)両社の代表取締役社長の矢澤氏をはじめ、龍谷大学農学部微生物科学研究室の島教授、農学部運動栄養学研究室の石原教授の協力を得て、山梨県の特産品であるぶどうからとった野生酵母を使用した高たんぱく質のアスリートデニッシュの試作品が完成しました。

 

 デニッシュ食パン専門「株式会社アンデ」は2014年に農学部 島教授と共に「京都大文字山酵母使用ソフト食パン」を開発した実績があり、今回の事業でも協力いただきました。

 酵母試料採取は提案テーマの「推し活」をもとに、山梨県のアニメゆかりの聖地巡礼の地である丹波山村と大月市を中心に実施。学生4名(松永研究室3名・島研究室1名)と松永教授、酵母採取の専門研究員の計6名が、ももやぶどうなどの果実、きのこなどの食物体等、約300の酵母試料を採取。島研究室は今回の野生酵母の出会いまでのプロセスに尽力しました。さらに、アスリート性成分評価については、たんぱく質推奨摂取量を中心に、本学農学部の石原教授からのアドバイスを得て、1袋で20g摂取可能という高たんぱく質アスリートデニッシュ試作品が完成しました。アスリートデニッシュ企画・開発の全体のコーディネート、プロモーション関連(特に包装などのラベルデザインやブース運営)、生産シミュレーションなどのビジネスモデルの提案は松永研究室が担当。 

 今回の文理融合プロジェクトは、山梨県下での酵母試料採取やその後の発酵作業体験、アンデ本社工場視察やマネジメント関連レクチャーなど、農学部と経営学部スポーツサイエンスコーススポーツマネジメント研究室の研究領域を越えて教員が連携・協力し、学生の学びを深める機会となりました。

 今後は、2024年度からスタートする本学学際プロジェクトの一環として、「滋賀県発・発酵醸造技術を活用したアスリート食の開発研究」を進めることが決まっており、2025年に滋賀県にて開催される第79回国民スポーツ大会・第24回全国障害者スポーツ大会のレガシーとなるようなアスリート向け食品の開発にチャレンジする予定です。

 

【本試作品に関わった学生のコメント】

 昨年の春、「推し活×スポーツ」のアイデアを提案した頃は、まさかこんなに大規模なプロジェクトになるとは思いもしていませんでした。松永先生からのアスリートデニッシュの新たな提案とご指導、農学部の島先生、石原先生のご協力、そして、ゼミの仲間の協力があってここまで先生方と山梨県さんとアンデさんと共にプロジェクトを進めることができました。

 特にこのプロジェクトを通して、他の学生が経験していないような貴重な経験をさせていただき、私自身、経営学やスポーツマネジメント以外の学問や研究分野の垣根を越えた活動の難しさや厳しさ、さらに産官学プロジェクトの学びの深さやさまざま方々のご支援のありがたさを学ぶことできました。

(龍谷大学 経営学部スポーツサイエンスコース 松永研究室3年生 土谷 朋葉さん)

            


 

問い合わせ先:

龍谷大学 経営学部スポーツサイエンスコース スポーツマネジメント研究室  松永 敬子

matsunaga@biz.ryukoku.ac.jp