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2024.03.21

「政策実践・探究演習」(海外)フィンランドPBL 現地レポート③【政策学部】

政策学部では、フィンランド・ラハティ市において、LAB応用科学大学と連携して国際CBLプログラムを2022年度より開講しています。2024年3月18日~22日の現地プログラムについて、参加学生の報告を発信しています。

3月19日(火)グリーン首都ラハティ&サーキュラーエコノミー
午前中は、欧州連合のグリーンキャピタルの取り組みや欧州グリーンディールの概要、サーキュラー・エコノミーについてのラハティ市の取り組みについて講義を受けました。
午後からは、Lab応用科学大学のサーキュラーエコノミーに関する実験室を視察しました。その後は、グループに分かれて、最終日の報告会でのプレゼンテーションに向けたミーティングを行いました。


<午前の授業の様子>


<研究室の説明を受けている様子>

【参加学生からの報告】
活動内容
本日も、8時15分頃にホテルを出発してバス停まで歩き、バスに乗って大学へ移動しました。
9時頃から講義が始まり、欧州グリーンキャピタルにおけるラハティの戦略や欧州グリーンディール、加えてサーキュラーエコノミーに対するラハティの取り組みについて学びました。講義のあとは、LAB応用科学大学の学生たちとの班にわかれてグループワークを行い、一緒に食堂でランチをいただきました。
午後からは、大学のキャンパス内を案内していただき、プラスチックや布製品の再利用や食品開発を行う様々な実験室を視察することができました。
14時頃にキャンパス見学ツアーは終了し、その後は金曜日の発表に向けた準備を、各班で行う時間となりました。
15時半に全員集合し、バスに乗ってホテル付近まで戻りました。その後は自由時間となり、各々有意義な時間を過ごしました。
20時にホテルのロビーで翌日の打ち合わせを行い、解散となりました。

1日を振り返って
午前の講義では、ラハティのサーキュラーエコノミーや今後の展望などを学び、私たちが事前にリサーチしていた内容とも重なったため、より理解が深まりました。またラハティでは、そもそもゴミを排出しないという考え方を持っておられ、処分の量がとても少ないことに衝撃を受けました。
また、ゴミの埋め立て処分も禁止されているとのことで、日本とは異なる政策を多く学ぶことができ、非常に勉強になりました。
ラハティでの取り組みの中には、Industrial Symbiosisという、企業間で余剰材料やエネルギーなどを共有するという活動があり、政府だけに限らず、企業のサステナビリティへの取り組みも活発であることが分かりました。その後、現地の大学院生の方々と意見交換をし、金曜日に行われるプレゼンテーションへの準備を進めました。
専門用語が多く並び、自分の意見を伝えるのに苦戦もしましたが、大学院生の方々が優しく私たちの意見を聞き入れてくれ、とても嬉しく思いました。また同時に、彼らの国でのサーキュラーエコノミーの現状なども知ることができました。こうした様々な国の方と交流する機会はほとんどないため、とても充実した機会になりました。

午後のキャンパス見学では、バイオマスのガス生成効率を測る実験室や、プラスチック、布製品の再利用に取り組む実験室、食品開発の実験室など、今までに見たことがないような設備を多く見学しました。特に、バイオガス生成のために使用される装置が印象的で、いくつものボトルに沢山の管が張り巡らされていました。
また、布製品を再利用するためには非常に精密に素材を分解する必要があるようで、この実験室一つにおいても、いくつもの巨大な機械が設置されていました。これらの見学を通して、大学の中にまでもこれほど充実した設備があることから、ラハティのサステイナビリティに対する熱心さを改めて実感しました。


<研究室内の写真①>


<研究室内の写真②>

【執筆者】
津田 晃輝(政策学部2年生)
兒嶋 愛(政策学部2年生)