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2018.01.24

小峯ゼミが卒業論文報告会を実施 【経済学部】

 龍谷大学経済学部では、建学の精神のもと、学部の理念(論理的な分析、多様性の理解、課題の発見と解決)を見据えたうえで、初年次教育を行っています。そこでは「知のたのしみ・たしなみ」を喚起しつつ、5つの技法(聴く、読む、調べる、書く、伝える)の修得に、まずは特に力を入れております。

 こうした初年次教育を前提に、演習(ゼミナール)が開講され、さらにその集大成として卒業論文を執筆します。各ゼミでは様々な指導や成果公表を行っていますが、ここでは、国際経済学科の小峯敦教授(教務主任)の試みを紹介します。

 小峯ゼミでは3年前から、ご父母を中心とした保護者の方々にも公開する形で、卒業論文報告会を開催しています。今年度は1月6日(土)の午後に実施し、5組以上の保護者も見守りました。4年生(20名)は自分の卒業論文のエッセンス(研究上の問い、結論、独自な考察など)をスライドによって5分間で発表し、3年生(21名)は司会をつとめ、講評と進行を担当しました。

 小峯先生は経済学史・経済思想史を専攻する教員ですが、ゼミでは歴史的・思想的な視点を入れる、という一点を除けば、特に内容に制約はありません。今年度も例えば、「コミュニティ・サイクルと放置自転車」、「自動車産業や二輪産業の復活」、「働き方改革」、「地方銀行」、「アルベルゴ・ディフーゾと地方創生」、「奨学金」、「貿易摩擦」など、学生の最も知りたいことに応じた多様な論題となりました。

 中でも、西村一誠さんの「J.S.ミルの経済思想から考察する現代日本の教育」、木下優駿さんの「四条通の一車線化は成功したか」の論文が優れていたことから、龍谷大学経済学論集『学生論集』(龍谷大学経済学会発行)に掲載予定です。

 当日はゼミのOB・OGも15名以上同席し、最後には就職活動の指南など、学年を超えた交流も果たしました。

 このような一例からもわかるように、龍谷大学経済学部では、学生の興味を十分に引き出す指導にも力を入れています。