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2024.03.25

「政策実践・探究演習」(海外)フィンランドPBL 現地レポート⑥【政策学部】

政策学部では、フィンランド・ラハティ市において、LAB応用科学大学と連携して国際CBLプログラムを2022年度より開講しています。2024年3月18日~23日の現地プログラムについて、参加学生の報告を発信しています。

3月22日(金)プラネットヘルスとネーチャーポジティブ&最終報告
プログラム最終日。午前中最初の1時間は、プラネット・ヘルスについての講義を受け、その後はグループごとの最終報告となりました。この1週間で学んだことについてパワーポイントにまとめ、10分〜15分程度の発表を行いました。各グループ、パワーポイントのデザインや報告内容にも工夫がみられ、聞き応えのあるプレゼンテーションでした。本学の学生は皆、自分の担当部分の発表内容を考え、英語で発表したのですが、英語が見違えるように上達していることに驚かされました。世界から集まった大学院生とともに過ごしたことで、多くのことを学んだことが伺えます。
その後は、旧ブルーワリーをリノベーションした現代美術館の中にあるレストランにてフェアウェルランチを取りました。食事の後は、LAB応用科学大学より、プログラム修了書を一人一人授与していただき、現代美術館の見学をして解散となりました。

【参加学生からの報告】
活動内容
本日は8時3分にホテルを出発してバス停まで歩き、バスで大学まで移動しました。
9時頃に授業が開始され、最初に外部の先生による、プラネットヘルスについての講義をオンラインで受けた後に、各グループから、一週間の総括についてパワーポイントにまとめて発表しました。発表では、メンバー紹介、各曜日の講義やフィールドワークについての要約と自国との比較、全体を通しての学びなどが報告されました。 
午後からは、ラハティ現代美術館の中にあるレストランで食事を摂りました。この建物は、元はビール醸造所であった歴史的な建造物で、フィンランドで著名な建築家によって、2年をかけてリノベーションされ、ラハティ市の観光スポットにもなっています。
食事のあとにはLAB応用科学大学から私たち1人1人にプログラム終了書を授与してくださいました。その後、美術館で展示をされている若手写真家の作品やフィンランドを代表する家具メーカーの展示物などを見学をして、17時30分頃に解散となりました。


【パワポ発表の様子】


【食事の様子】


【証書授与の様子】

1日を振り返って
最初の講義では、プラネットヘルスとは何かについて学びました。フィンランドでは32台の新しい電動バスや500台の電動自転車が公共のものとして追加されたり、バスの75%が代替燃料であったりと、CO2削減や地球環境を守っていくことに対しての意識の高さを感じるものとなりました。
また、自然循環のシステムを活用して、社会の様々な課題を解決していくという、ネイチャーポジティブの説明がありました。自然における人間の作用がポジティブな状態である、ネイチャーポジティブ・ライフを推進することによって、2050年には森の生態系を完全復活させるといった計画など、初めて得る知識もありました。

パワーポイント発表では各グループの仲の深まり方や、グループの性格が内容やデザインにみられました。ラハティは日本よりも市民の声を聞いているという点や、自転車道がしっかり整備されている点など、グループによって興味を持った点や楽しかった点に差があり、すべてのグループのスライドから5日間という短い期間の中で充実した活動ができたことが分かるものばかりでした。また、初日の発表の時よりも個人の英語力の上昇が感じられ、これまでの4日間で英語で話すことについて自信が付きました。このグループワークを通して、コミュニケーションの難しさと大切さを知ることができ、言語の壁がある中で、個人が試行錯誤し積極的に取り組んだことで最後までやり遂げることができました。

午後のラハティ現代美術館ではいろんな空間を体験しました。この美術館では、体で作品を感じる空間や世界感やストーリー性があるもの、また歴史を通した展示の三種類がありました。水が流れているような大きなプロジェクターが設置されており人の動きで映像が変化するような楽しむことのできる展示や天国と地獄の空間が描かれ世界感を感じさせるもの、また展示の絵や写真から伝わってくる感情は様々とらえることができる興味深い展示物ばかりでした。ストーリー性もありつつ、作品一つ一つが見学者個人の捉え方のアイデンティティが広がる展示物がたくさん展示されていました。またASKOという家具のブランドの歴史をたどりながら、家具の様々なデザインを見ることができ、また展示の見方が様々ありました。自分で操作して展示内容を見ることができたり、自分で展示の内容を読む者だけでなく、映像を通して歴史や作品を見れ多様性のある美術館でした。ゆったりした空間もあったのですごく楽しく学びながら作品を見れ充実した美術館を体験することができました。

【執筆者】
堀カイ(政策学部2年生)
清水菜那(政策学部2年生)