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2024.03.28

2023年度第6回REC BIZ-NET研究会&りそな中小企業振興財団 技術懇親会「ワイヤレス(無線)給電技術の更なる広がり ~空間伝送型ワイヤレス給電技術の最新動向~」を開催

 3月22日(金)に第6回REC BIZ-NET研究会&りそな中小企業振興財団 技術懇親会「ワイヤレス(無線)給電技術の更なる広がり ~空間伝送型ワイヤレス給電技術の最新動向~」をハイブリッド(対面+Web)にて開催しました。

 ワイヤレス給電はエネルギーの提供の形態に革新をもたらしています。例えば、私たちの生活の中心となっている、スマートフォンなど携帯端末では、低消費電力化や電池の大容量化が進む一方で、ワイヤレス給電機能を規格化、搭載することで、我々の生活を一層便利で快適にしています。
また、電気自動車の普及も進んでいますが、こちらも急速充電技術や電池の大容量化は進むものの将来に向けては走行中のワイヤレス給電が研究開発され、実証実験が進んでいます。
 今回の研究会では、これらのワイヤレス給電技術を支える最新の「マイクロ波技術」を取り上げ、研究開発動向や龍谷大学での取り組みをご紹介しました。
 
 なお今回は、公益財団法人りそな中小企業振興財団様との共催により実施し、冒頭には、同財団専務理事(事務局長)の山崎 常久様よりご挨拶いただきました。


山崎 専務理事

講演テーマ①
 「マイクロ波帯の電波を無線給電に活用する無線センサシステムの研究開発事例」
  龍谷大学 先端理工学部電子情報通信課程 講師 吉田 賢史
 マイクロ波帯のうち、5.8GHzの周波数を無線(ワイヤレス)給電に活用し、センサデータの無線通信にはワイヤレス給電と同じ5.8GHzか、別の周波数である2.4GHzおよび920MHzを用いるワイヤレスセンサシステムを開発し、実験的にシステム成立性を検証した結果について、今回の講演でご紹介いただきました。

講演テーマ②
 「無線電力伝送システムの研究・産学連携事例」
  龍谷大学 先端理工学部電子情報通信課程 教授  石崎 俊雄
 未来の生活を便利にする無線電力伝送の早急な実用化が強く期待されています。実現には、「高効率GaNパワーアンプ技術」「マイクロ波フィルタ技術」「ミリ波デバイス・回路技術」などの総合力が必要です。今回の講演では、これら最新の研究内容や産学連携の事例などをご紹介いただきました。


講演中の吉田先生


講演中の石崎先生

石崎先生の講演資料(一部)①


石崎先生の講演資料(一部)②

 最後には、対面参加の方を対象に講師およびりそな中小企業振興財団の方々との名刺交換、情報交換の場を設けました。講師への熱心な質問、意見交換される場面も多く、また終了後のアンケートへも多数質問が寄せられるなど、今回の研究・講演内容への関心・注目の高さが伺えました。同時に、今後新たな連携が期待できる研究会となりました。
 今後も引き続き、りそな中小企業振興財団様と連携した研究会も実施してまいります。


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