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2024.03.26

友永雄吾准教授が監修・監訳に関わる、あるクルド難民の物語『山よりほかに友はなし』が出版【国際学部/グローバル・アフェアーズ研究センター】

これまで18の言語に翻訳された世界的ベストセラーの待望の邦訳

国際学部国際文化学科の友永雄吾 准教授が、西南学院大学外国語学部の一谷智子教授とともに監修・監訳に関わる、あるクルド難民の物語『山よりほかに友はなし ―マヌス監獄を生きたあるクルド難民の物語』が明石書店より出版されました。

本作品は、1983年にイランのイーラームにクルド人として生まれ、現在は作家、ジャーナリスト、映画監督として活躍するベフルーズ・ブチャーニー氏の体験をもとに書かれたものです。『山よりほかに友はなし』は、ヴィクトリア州首相文学賞、ニューサウスウェールズ州首相文学賞特別賞、全豪伝記文学賞など数多くの賞を受賞し、世界各国語に翻訳されており、今回は待望の邦訳書となります。

【本書の紹介】:
イラン生まれのクルド人ジャーナリストで難民となったベフルーズ・ブチャニーが、オーストラリアの悪名高いマヌス島の難民収容所に6年にわたって収容された実体験をもとに書かれた物語。本書は収容施設の監視の目を掻い潜って携帯電話のテキストメッセージとして書かれ、支援者の手によって出版された。
国家権力による恐怖と支配にさらされた人々の生を、鋭い観察眼と洞察力をもって克明につづったモノグラフでもあり、あらゆる抑圧に抗う究極の反戦文学、ポストコロニアル文学、そして収容所文学ともいえる。


『山よりほかに友はなし』書影

『山よりほかに友はなし』書影

ベフルーズ・ブチャーニー著『山よりほかに友はなし―マヌス監獄を生きたあるクルド難民の物語』オミド・トフィギアン(英訳)、一谷智子・友永雄吾監修・監訳。
明石書店、2024年2月29日刊行、443ページ、定価 3300円(税込)
https://www.akashi.co.jp/book/b643211.html