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2018.01.29

「政策実践・探究演習(国内)」洲本プロジェクト合宿を実施【政策学部】

2018年1月20~21日「政策実践・探究演習 洲本プロジェクト」(担当:的場信敬)の合宿を実施し、学生13名が参加しました。兵庫県淡路島にある洲本市では、市内の温泉施設「ゆ~ゆ~ファイブ」に竹チップボイラーを設置し、竹を熱エネルギーとして活用する取り組みを進めています。今回の合宿では、竹をテーマに、灯篭づくりと竹伐採をおこないました。

<1月20日>
洲本市五色町鮎原下地区の住民で竹林管理に取り組む「鮎原下を中心とした相原地区活性化協議会」下森氏から、淡路島の竹林の現状、竹林の管理計画、今後の竹林公園化についてヒアリングを行いました。竹には、マダケ、ハチク、モウソウチクの3種があり、燃料に使うには肉厚なモウソウチクが適しています。翌日の練習も兼ねて、集落の裏山で竹の伐採方法について講習を受け、実際に数本伐採を行いました。

次に、切りだした竹を使って竹灯篭づくりにチャレンジしました。電気ドリルで穴を開け、ノコギリで模様を彫ったり、各々自が分でデザインした灯篭を作り、夜に灯りをともしました。

<1月21日>
合宿2日目は、鮎原下地区の別の山で終日竹の伐採を行い、竹を熱エネルギーとして活用する仕組みを実地体験で学びました。
当日行った作業工程は以下のとおりです。
①竹をチェーンソーで切り倒す(竹の高さは10メートルほど)
②4メートルに切りそろえる
③枝をノコギリで落とす
④竹を集積場に積みあげる
⑤竹の細い部分や、切り落とした枝は捨てる

これらの切り出した竹は、今後買い取られて、工場で粉砕してチップとなり、最終はボイラーで使われる予定であり、放置竹林問題の解決策としても有効な仕組みが出来ています。ただし、重労働な竹の伐採をいかに継続して行う仕組みを作るか等、解決すべき政策課題はまだまだ残っています。
今後も「政策実践・探究演習」では、このような地域の政策プロジェクトへの参画,地域との交流などを通じて、気づきの力、プロジェクトマネジメント能力、思考力、コミュニケーション能力を養成し、課題を他者と協働して解決することのできる協働社会づくりに不可欠な人材育成を行います。

■リンク
的場 信敬准教授 紹介ページ
政策実践・探究演習