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2024.05.09

【法学部企画広報学生スタッフLeD’s】金 尚均先生インタビュー

1.金先生ってどんな人?

Q1.立命館大学に進学した理由をお聞かせください。
法学部で法律を勉強したいという夢があって、いくつかの大学を受験したんですけど、当時立命館に行こうと思って、その点では明確な理由っていうのは正直あんまりなかったかなと思います。今から考えたら龍谷大学でも別に何ら問題はないと思っています。

Q2.法学部を選んだ理由をお聞かせください。
色んな本とかテレビなどを見ていて、法律というものは凄く悪い人を断罪する側面というのが一方ではあるんですが、被告人の人からすると自分は犯罪をしていないとかそういう事実と異なるというふうなことで、争うわけですよね。なぜ争うかというと真実を伝えたということ。例えば刑法でいえば、殺人罪で処罰されるのと傷害致死で処罰されるのでは罪の重さが違うんですよね。殺人罪だと一番重い罪は死刑です。そういった様なその人の人生や命に関わることで争うということについて、具体的に調べてみたいなと思ったのが法律を勉強しようと思ったきっかけです。

Q3.バイトやサークルなど、大学時代にしていたことは何ですか?
大学2回までボクシングをやっていたんですよ。ボクシングをやっていて、鼻を2回折っているんですよ。それで2回折ったときに、整形しないといけないぐらい折れてしまって、これ以上やっても限界があると思って辞めた経緯があります。バイトは色々していました。当時は塾の先生はずっとしていました。あと当時はビリヤードが流行っていて、24時間空いているビリヤードの店で夜中もバイトしていました。簡単なんですよね、お客さんが終わったらビリヤードの玉と台を拭く仕事をしていました。

Q4.刑法を研究するきっかけは何ですか?
今から考えるともっと深く考えておけばよかったなと思うんですけど、刑法の教科書の、特に総論の教科書とかを読んでいて、凄く面白さを感じたんですよ。当時は司法試験の受験をしていたので、一応他の領域も勉強していたんですけど、その中でもやっぱり1番刑法が民法とか他の領域よりも学説の対立が鮮明ですよね。そこが非常に僕の関心にぴったりと一致したというのが正直な所です。だから今からすれば、もっと民法の不法行為とか錯誤の問題とかやっていればよかったなというのは思いますね。

Q5.刑法を学ぶこと、調べることなどで意識することは何ですか。
僕の刑法への問題意識の芽生えにもつながりますが、裁判などで争うということが、被告人にとってやはり自分の人生にかかっています。刑法というものは、悪人を処罰することで、他方、国が人の自由や命を奪うこと。だから、できる限り適正に国の権限の行使を制する。そうすることで、僕たちの自由を守るという側面があると思います。単に悪いから処罰するのではなく、法律に違反するから処罰する、という風な意識で判断しましょう。そのときには、また違った法律の面白さが出てくるのではと思います。

Q6.大学教授になった理由を置お聞かせください。
大学4年生ぐらいの頃に、法律に深みがあってすごく魅力的に感じて、もっと勉強したいと思ったからです。法律って、単に条文の解釈だけでなく、その背景にあるその社会的、歴史的な思想、社会情勢が混ざっています。それらを見る中で、世の中を知る1つの基準として刑法を勉強したかったからです。


2.金ゼミってどんなゼミ?

Q1.先生のゼミの特徴や強みは?
ゼミでは円卓を組んで議論をみんなで行います。報告も同様です。1つの事件に様々な視点で、考え方でどのような処罰が適切か議論しています。僕が出したテーマに、班ごとに議論してもらい、議論した上で報告してもらいます。

Q2.どのような学生にゼミに来てもらいたいですか。また、どのような学生向けのゼミですか。
誰が来てもウェルカムです!来るもの拒まず、去るものも追います(笑)。ゼミで単位を取ることだけを目的にするのではなく、1つの専門科目を通じてその法律を見ていくということは人生の中で貴重であることを理解して参加してほしいです。ですので、安易にやめる人には考え直すように促しています。

Q3.ゼミのイベントや企画などはありますか。
レクリエーションの一環としてガンバ大阪の試合を観に行きました。また、大学合同の報告会では3位を獲得しました!合宿はコロナが流行したためでできていません。学生の意見を聞いて開催することはあります。大学で集中的に作業をして、終わってからコンパを開いたりすることはあります。今日の2回生のゼミでは、3回生の人に来てもらって、報告のしかたを教えてもらったり、議論しながらレジュメ作りをしたりしました。


3.学生に向けて

Q1.学生に向けてメッセージをお願いします。

龍谷大学は勉強する環境が非常に整っているので、まず自分で関心のあることを探してください。今の学生はインターネットで探す癖があるので、携帯なしに物事を考えてみてください。そして、ゼミっていうのは、皆さんの人生の中でも1つのことに集中して深く検討できる貴重な機会ですので、積極的に参加してほしいです。


【取材・記事】
柴田 美怜(法学部3回生)
高橋 尚人(法学部2回生)
中川 波音(法学部2回生)