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2024.05.30

東九条地域における多文化共生の実践に学ぶ【社会共生実習】

 社会学部の「社会共生実習(多文化共生のコミュニティ・デザイン~定住外国人にとって住みやすい日本になるには?~)」(担当教員:川中大輔 准教授)では、実習を受け入れていただく東九条地域(京都市南区)のパートナー団体を5月25日(土)に訪れ、各団体の歴史的背景や現在の活動について学びました。

 「希望の家児童館/地域福祉センター希望の家」「京都市地域・多文化交流ネットワークサロン」では、前川修さんからオリエンテーションを受けました。前川さんからは「一年の活動で分かったような気になったら危ない。常に分かろうと考え続ける努力が求められます」と述べられ、関わる人々一人ひとりの人生に敬意をもって接していく必要性が伝えられました。



 「コミュニティカフェほっこり」では、運営しているNPO法人東九条地域活性化センターの山口恵子さんと小林栄一さん、木之本マリルさんからオリエンテーションを受けました。山口さんからは「地域が変化していく際に、東九条の歴史を消し去ることがないようにしなければならない。私たちは東九条の歴史を継承しながら、小さな生活応援の実践を積み重ねています」と活動の根っこにある思いが示されました。小林さんからは「いま代替わりを進めており、若い人の感覚を求めています。若者のアイデアを聴かせて欲しい」との期待が寄せられました。



 「NPO法人京都コリアン生活センター・エルファ」では、李英玉さんからオリエンテーションを受けました。李さんからは「共生って何だろう。知らなかった人と付き合い、知ろうとすることが共生の一歩。その時に『知らんかった…』ということも出てくるでしょうが、『新しいことを知れた!』と思って、コミュニケーションの幅を広げていきましょう」とのエールが送られました。



 本プロジェクトでは、これから受入先ごとにチームを編成して、現場での実習に臨んでいくことになります。東九条地域は現在、大きな変化の局面を迎えています。これからの活動にあたっては、コミュニティ・パートナーの方々からのメッセージをたえず反芻しながら、東九条の歴史/文化に根ざす形でのコミュニティ・デザインを見出していきたいものです。

 社会学部「社会共生実習」について、詳しくはこちらの【専用ページ】をご覧ください。