2024.06.05
浄土真宗本願寺派 清光山西正寺の取り組みに学ぶ【社会共生実習】
「社会共生実習(お寺の可能性を引き出そう!―社会におけるお寺の役割を考える―)」(担当教員:猪瀬優理教授、古莊匡義准教授)は、地域社会におけるお寺の役割と可能性について考えるプロジェクトです。
5月31日(金)には、浄土真宗本願寺派 清光山西正寺 住職 中平了悟氏にご講話いただきました。
西正寺では、地域の人とともに社会課題を学び考える「テラからはじまるこれからのハナシ」、カレーを食べながら文化・異文化に触れ、つながりや交流が生まれる「カリー寺」、お寺をひらき、入りやすくなるよう取り組む「お寺でのんびりすごす日」、月に一度、日曜日の朝にお寺をそうじし、参加者と朝食を食べる「おてらのそうじ」等に取り組んでおられます。
中平先生ご自身、地域において様々な活動に参加しその活動を通して、人とのつながりを作り、その中で、お寺に持ち込まれた相談や企画を一緒につくる関係性を大事にしてこられたということでした。
宗教的なものが町の中だけでなく、日々の暮らしの中や家の中でも減っていく現代社会で、今までのお寺・コミュニティのあり方では人々とお寺とのつながりを維持することが難しいという考えのもと、お寺自体がこれまで担ってきた役割を守りながらも、お寺にかかわっていただける新たな意味や理由を見出す必要があるという認識を持って活動をおこなっておられることを教えていただきました。
最後には「インターネット、SNSの発達で、これまでには「大きな組織」でしかできなかったことが、小さなお寺や個人レベルでもできるような時代になっている。今の大学生のような若い人の感覚、アイデアで、お寺が持っている可能性を引き出してほしい」と受講生に向けて励ましの言葉をいただきました。
本プロジェクトでは、後期に受講生それぞれの興味関心に合わせてグループを形成して、ともに活動して頂けるお寺を探していきます。それぞれどちらのお寺でどのような活動を展開してくれるのか、楽しみにしたいと思います。
社会学部「社会共生実習」について、詳しくはこちらの【専用ページ】をご覧ください。